日本代表MF長谷部誠とMF鎌田大地が所属するフランクフルトは16日、バイエルンに移籍するニコ・コヴァチ監督の後任として、アドルフ・ヒュッター氏の就任が決まったと発表した。契約期間は2021年までとなっている。ドイツ誌『kicker』日本語版が伝えた。

 現在48歳のヒュッター監督は、2014-15シーズンに母国オーストリアザルツブルクで指揮をとり、FW南野拓実も指導。2015年9月からは、FW久保裕也(現ヘント)が所属していたスイス1部のヤング・ボーイズを率いて、今シーズン実に32年ぶりとなるリーグ優勝に導いた。

 フランクフルトのマネージャーを務めるフレディ・ボビッチ氏は、「アディはまさにサッカーの専門家という人物であり、ありとあらゆる経験を積んできた。 これまでの彼の歩みは印象的なものであり、複数のクラブで継続して、恵まれているわけではない状況の中でも、ハードな取り組みにより結果を導き出してきた」と評価している。

 フランクフルトは今シーズン、ヨーロッパリーグ出場圏外となるブンデスリーガ8位でフィニッシュ。だが、19日にDFBポカール決勝のバイエルン戦が控えており、もしも優勝を果たすことができれば、タイトルと来シーズンのEL出場権も獲得できる。

ヒュッター監督がフランクフルトの新指揮官に決まった [写真]=Bongarts/Getty Images