昨年11月に13位と低迷もクーマン氏の後を継ぐ形で指揮、リーグ8位でフィニッシュ

 イングランドプレミアリーグエバートンは、今季途中から指揮を執ったサム・アラダイス監督の解任を発表した。

 アラダイス氏は、昨年11月に13位と低迷したエバートンを解任されたロナルド・クーマン氏の後を継ぐ形でエバートンの監督に就任した。プレミアリーグの順位を8位まで上げてフィニッシュしたアラダイス氏だったが、シーズン終了後に待っていたのは非情な解任通告だった。

 エバートン6月1日から最高経営責任者(CEO)の交代が決まっており、新CEOになるデニス・バレット・バクセンデール氏はクラブ公式サイト上でその解任理由を説明している。

「サムは、昨シーズンの厳しい時にクラブに来て安定をもたらした。そのことに感謝している。しかし我々は、長期的な計画の一環として、今年の夏に新しい監督を任命し、すぐにこのプロセスを開始するという決定を下した。数ヶ月にわたり彼と一緒に働いてくれたサムに感謝の気持ちを表明し、将来の幸運を祈っている」

 アラダイス氏は就任時点で来季までの契約とされていたが、1年間を残しての解任通知となった。エバートンは同時に、強化責任者にオランダ人のマルセル・ブランド氏の就任も発表し、新体制の確立が明確となった。

 過去にイングランド代表を務めながら、英紙によるおとり取材により選手の移籍で架空契約を結ぼうとしていたことなどが明るみになり、わずか2カ月で解任されていたアラダイス氏は、昨季終了後にクリスタル・パレスの監督を辞任した後に監督業からの引退を表明していた。それを曲げてエバートンを残留に導いたが、非情通知によりその復帰は半年間ほどで幕を下ろすことになった。


Football ZONE web編集部)

エバートンはアラダイス監督の退任を発表した【写真:Getty Images】