フリューは,PlayStation 4向けRPGCaligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」を本日(2018年5月17日)発売した。
 本作は,2016年に発売されたPlayStation VitaソフトCaligula -カリギュラ-」のフルリメイク作品だ。今回のフルリメイクにあたり,Unreal Engine 4の導入による映像表現の大幅な強化に加え,新キャラクターや新エンディングといった要素が追加された意欲作となっている。

 本稿では,そんな「オーバードーズ」から登場した新要素の情報を交えつつ,プレイレポートをお届けしよう。


リンク「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」公式サイト


■新生「メビウス」では新キャラクターが追加され,楽士サイドでのプレイも可能に

 本作の舞台となるのは,自我を獲得したバーチャルアイドル「μ(ミュウ)」が作り上げた,仮想の学園世界「メビウス」だ。μの歌によってメビウスへと導かれた人々は現実での記憶を忘れ,終わらない理想の学園生活を続けていた。


 メビウスの在校生だった主人公は,卒業式の日に「卒業生が新入生として入学する」という事象に直面し,メビウスの歪みに気付いてしまう。
 理解を超える出来事を前に戸惑う主人公だったが,自身と同じく現実への帰還を目指す人々「帰宅部」や,μと同じバーチャルアイドルであるアリアとの出会いを経て,メビウスからの脱出を目指すことになる。




 しかし,メビウスの世界に囚われた人々はそれを許してはくれない。「デジヘッド」と呼ばれる感情が暴走した住人や,μに楽曲を提供する「オスティナートの楽士」は,力づくで主人公達を世界に押し止めようとする。
 彼らに対抗する方法は,アリア主人公達の感情を“調律”することで発現する「カタルシスエフェクト」だけ。主人公達はこの力を振るいながら,メビウスに秘められた謎に迫っていく。




 本作では,前作からビジュアルや演出が一新されただけでなく,帰宅部や楽士にも新たなキャラクターが登場している。しっかりとストーリー展開にも関わってくるので,前作を遊んだ人も期待しておこう。

◯「帰宅部」新キャラクター


◯「楽士」新キャラクター


 さらに,ストーリーが進むと主人公は「謎の楽士Lucid」として“楽士側”の生活を垣間見ることができるようになる。もちろん,楽士側のキャラクターと仲良くなることも可能で,Lucidとしての活動を続けていくとエンディングも分岐する。前作をエンディングまで遊んでいる人は,こちらのルートから楽しんでみるのも面白いだろう。


 複数のエンディングがあれば,やはり周回プレイを楽しみたくなるだろう。しかし,そのためには同じシーンを繰り返し見ることになる。
 そこで,本作からは会話のスキップ機能が大幅に強化され,OPTIONボタンを長押しすることで会話シーンをまるごとスキップできるようになった。ただ,あまりにサクサク飛ばせてしまうので,まだ読んでいない会話を飛ばさないように注意しよう。



■よりスタイリッシュに,遊びやすくなった空想視(イマジナリーチェイン)を駆使して敵を殲滅せよ

 バトルシステムについても紹介していこう。本作のバトルシンボルエンカウント方式で,フィールドを闊歩するデジヘッドの視界内に入るか,接触するとバトルが開始される。

 前作は探索していたフィールドがそのまま戦闘に使われていたが,本作では戦闘開始時に円形のバトルフィールドが展開されるようになった。戦闘開始位置を調整する必要がないので,本作では狭い場所も気兼ねなく探索できる。




 戦闘の基本はコマンドバトルで,キャラクターごとに3つのコマンドを入力して戦うことになる。ただしターン制ではなく,各コマンドは全キャラクターが共有する“タイムライン”の上に配置され,入力した順番にコマンドが発動する仕組みになっている。


 そして,本作最大の特徴が相手の行動を予測できるシステム「空想視(イマジナリーチェイン)」だ。コマンド選択時に空想視が展開され「そのコマンドを実行した際に何が起こるのか」が映像で表示される。
 空想視の内容に合わせてコマンドを変更できるので,最善の行動を思案しながらコマンドを入力できるというわけだ。


 また,攻撃スキルにはSHOOTING(射撃)やRUSH(近接)といった属性が存在し,敵が使おうとしていたスキル属性に対して「カウンター」が発動するスキルを選択すると大ダメージを与えられる。

 カウンターを受けた敵は「打ち上げ」や「ダウン」などの特殊なやられ状態となる。これらの状態になると一定時間行動不能となるほか,特定のやられ状態の敵に対してのみ発動するスキルも存在する。タイムラインを調整して最適なスキルを叩き込むのが,本作の戦闘の醍醐味だ。


 ただし,空想視は「常に攻撃が命中する前提のポジティブな空想」であり,空想視中に表示される「HitRate」(命中率)が低いと,空想の的中確率が低下する。HitRateが低いときは,攻撃が外れてしまった場合の保険を用意しておこう。


 強敵と戦ったり,戦闘を重ねてキャラクターが成長したりすると「スキル取得Pts」を獲得できる。スキル取得Ptsを消費すれば,既存のスキルレベルアップさせたり,新たなスキルを習得したりすることが可能だ。使用頻度の高いスキルガンガンレベルを上げていこう。





 そして,バトルの切り札となるのが,本作から登場したキャラクター固有の必殺技オーバードーズスキル」だ。味方キャラクターダメージを受けると「ストレスゲージ」が累積し,これを消費することでオーバードーズスキルを放つことができる。ゲージは戦闘後も持ち越されるので,ボス戦に温存して一気に使用するのもアリだ。





メビウスに囚われた生徒達の悩みを解決し,主人公パーソナリティを強化

 メビウスには500人を超える生徒が生活しており,それらすべてのキャラクターと交流ができる。メインストーリーに関わるキャラクターはもちろんのこと,校内を歩いているキャラクター一人ひとりに物語が存在するのだ。


 キャラクターと会話して親密度が上昇すると次第にプロフィールが開放されていき,各々の「隠された本性」が垣間見えるようになる。これが,彼らがメビウスにやってきた理由に関わる“トラウマ”だ。
 何らかの方法でそれを解決してあげれば,主人公パーソナリティステータス成長率)が上昇したり,新たなスキルを習得したりといった報酬が得られる。


 生徒との関係の詳細については,メニュー内の「因果系譜」から確認できる。500人以上の生徒の情報をすべて把握するのは難しいが,解決可能なトラウマを持つ生徒を探す手段として活用しよう。



 前作からの追加要素は非常に多く,これですべてを紹介しきったとは言い難い。まさに,オーバードーズ(過剰強化)の名に相応しい出来栄えだ。これから「カリギュラ」の世界に触れる人はもちろん,前作を遊び尽くした人にも十分おすすめできる作品となっている。

 また,ゲーム内で発見したキャラクター達の“内面”は,今まさに放映中のTVアニメ版を楽しむ助けにもなるはずだ。アニメ内で活躍する帰宅部や楽士の面々を見ながら「今,彼はこんなことを考えているのだろうか」なんて空想を膨らませてみるのも,なかなか楽しい体験になるだろう。


リンク「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」公式サイト


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関連タイトル
PS4 Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ

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