アマゾンAmazon)と金融機関Fidelity InvestmentsのリサーチセンターであるFidelity Labsは、VR空間上でファイナンシャルアドバイザーから投資の助言を受けられるコンテンツを作成しました。顧客はVRヘッドセットを装着し、バーチャルアドバイザーと会話して株価チャートの確認などができます。

作成にはアマゾンの「Sumerian」を使用

今週2社が公開したデモは、アマゾンのAR/VR作成ツール「Sumerian」の宣伝の一環として行われました。今回Fidelity Labsは「Sumerian」を使ってVRデモを作成、顧客に訴求するためにVR技術を活用できるか、その可能性を探ったと言います。

Fidelity Labsの副社長Adam Schouela氏は「今後VR技術が浸透したとしても、当社は不意を突かれることない。既にVRアプリ作成のノウハウを持っている」と話しています。

バーチャルアドバイザーが顧客の声を聞いて回答

コンテンツの中で、顧客は「Cora」という名前のファイナンシャルプランナーと会話します。Coraは顧客の要望を聞き、株の運用成績を確認します。また株価チャートをバーチャルオフィスに呼び出して、見せてもらうこともできます。

https://www.youtube.com/watch?v=FwNsDQLiazU

Schouela氏によれば、コンテンツの特徴はCoraが顧客の“声”を聞き、それに対して回答できることです。顧客はVRコントローラーを操作してコマンドを選ぶ必要もありません。

現在このコンテンツはFidelity Labsでのみ使用が予定されており、他の機関に拡大する考えはないということです。同社は「まずはFidelityの顧客のフィードバックを、正確に分析したい」としています。

企業の利用拡大を図るアマゾン

一方アマゾンにとってこのコンテンツは、多くの企業に自社のツール「Sumerian」でVRアプリを作成、ウェブサービスの利用を拡大させるための施策の一部です。アマゾンでSumerianのゼネラルマネージャーを担当するKyle Roche氏は、「Fidelity Labsのような企業と協働することで、企業の特定のニーズに応えるようなVR制作ツールを開発できる」と話しています。

(参考)FORTUNE