かつて、高いテクニックと創造性に優れたプレーの数々で「東欧のブラジル」と呼ばれた代表チームがあったことをご存じだろうか。バルカン半島に位置したユーゴスラビア代表である。

 ワールドカップの最高成績は4位(1930年、1962年)。ユーロでも2度の準優勝(1960年1968年)、オリンピックでも1度の優勝(1960年)を成し遂げた。また、選手と監督の双方で名古屋グランパスに在籍したドラガン・ストイコヴィッチ氏など、数々のスーパースターを輩出。元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が指揮をとったことでも知られている。

 ユーロ1992や1994年アメリカワールドカップでは、サッカー強豪国の1つとして優勝候補に挙げられるほどだった。だが、内戦に対する制裁で出場停止処分を受け、本大会でのプレーは叶わず。やがて国家が解体し、チームは消滅。サッカー協会が独立し、有能な選手たちは新たな代表チームに散らばることとなった。

 では、ユーゴスラビアが今でも存在していたら、どんな代表チームになっていたのだろうか。今回は、独断と偏見で23名の選手を選んでみた。

 なお、選出の対象となるのは、2018 FIFAワールドカップ ロシアの本大会出場権を獲得したクロアチアセルビアに加えて、“旧ユーゴスラビア”に該当するスロベニアボスニア・ヘルツェゴビナマケドニアモンテネグロコソボの現役代表選手たちとする。

 “幻のユーゴスラビア代表”は以下のとおり。括弧内は、「所属クラブ/現代表チーム」とする。チームを率いるのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヴァイッド・ハリルホジッチ前日本代表監督だ。

◆■メンバー23名

▼GK
ヤン・オブラクアトレティコ・マドリードスロベニア
ダニエル・スバシッチモナコクロアチア
アスミル・ベゴヴィッチ(ボーンマス/ボスニア・ヘルツェゴビナ

▼DF
シメ・ヴルサリコアトレティコ・マドリードクロアチア
アダム・マルシッチラツィオモンテネグロ
ステファン・サヴィッチアトレティコ・マドリードモンテネグロ
デヤン・ロヴレンリヴァプールクロアチア
マティヤ・ナスタシッチシャルケセルビア
アレクサンダル・コラロフローマセルビア
セアド・コラシナツアーセナルボスニア・ヘルツェゴビナ

▼MF
イヴァン・ラキティッチバルセロナクロアチア
マテオ・コヴァチッチレアル・マドリードクロアチア
ルカ・モドリッチレアル・マドリードクロアチア
ネマニャ・マティッチマンチェスター・Uセルビア
セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチラツィオセルビア
ミラレム・ピアニッチユヴェントスボスニア・ヘルツェゴビナ
ケヴィン・カンプルライプツィヒスロベニア
ドゥシャン・タディッチサウサンプトンセルビア

▼FW
エディン・ジェコローマボスニア・ヘルツェゴビナ
アレクサンダル・ミトロヴィッチ(フルアム/セルビア
マリオ・マンジュキッチユヴェントスクロアチア
イヴァン・ペリシッチインテルクロアチア
ステヴァン・ヨヴェティッチモナコモンテネグロ

▼監督
ヴァイッド・ハリルホジッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ

<予備メンバー:12名>
▼GK
マルコ・ドミトロヴィッチエイバルセルビア

▼DF
ドマゴイ・ヴィダ(ベシクタシュ/クロアチア
ブラニスラフ・イヴァノヴィッチゼニトセルビア
イヴァン・ストリニッチサンプドリアクロアチア
ヴェドラン・チョルルカ(ロコモティフ・モスクワクロアチア

▼MF
マルセロ・ブロゾヴィッチインテルクロアチア
アデム・リャイッチ(トリノ/セルビア
ヨシップ・イリチッチ(アタランタ/スロベニア
エニス・バルディ(レバンテ/マケドニア
ベルサント・セリナ(イスプウィッチコソボ

▼FW
ニコラ・カリニッチミランクロアチア
アンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム/クロアチア

サミール・ハンダノヴィッチ(GK/インテルスロベニア)、セナド・ルリッチ(DF/ラツィオボスニア・ヘルツェゴビナ)、ヴェダド・イビシェヴィッチ(FW/ヘルタ・ベルリンボスニア・ヘルツェゴビナ)は代表引退を表明しているためリスト

(記事/Footmedia

2018W杯に出場する想定で“幻のユーゴスラビア代表”を選出してみました [写真]=Getty Images