岩城宏士の同名漫画をドラマ化し、テレビ東京ほかで放送中の木ドラ25「スモーキング」(毎週木曜夜1:00-1:30ほか)。

【写真を見る】主演の石橋を筆頭にみんなで意見を出し合い、ドラマを作り上げているという

本作は、 “剥師”の佐辺(石橋凌)と“物足師”の八丁(金子ノブアキ)、“潰師”のゴロ(丸山智己)、“薬罪師”のヒフミン(吉村界人)といった4人のアウトローが殺し屋集団「スモーキング」として、人間の皮をかぶった悪魔を駆逐していく。

メインキャストの石橋、金子、丸山、吉村にインタビューを敢行する短期連載企画。第2弾では丸山に、役作りやアクションシーンの撮影裏話などを語ってもらった。

■ 役作りの秘密は魚肉ソーセージ!?         

――演じるゴロはどんな人物ですか?

物心ついた頃から薬を売って、地下格闘技で戦わされてきたので戦うことしか知らない、天涯孤独な人物です。

ただ今回のドラマ化に当たり、原作にも描かれていないシーンもありますので、演じる中で自分で想像して(ゴロを)作っていきました。

――役作りのために鍛えられたんですか?

もともと僕は細い方だったので、原作のゴロのいかつさや体の厚みを出すために、体重を6kg増やしました。2週間くらいで急激に増やしたことが、きつかったですね…。

でも権野元監督が僕より大きい体なので、監督といると185センチの僕が小さく見えてしまうんです(笑)

監督に体を大きくするためのアドバイスをもらったら、「魚肉ソーセージを食べたらいいよ!」と言われたので、今バッグの中に魚肉ソーセージをたくさん入れて持ち歩いています(笑)

――体を作り上げて挑んだゴロの、演技の注目ポイントを教えてください。

「殺し」に対して、どうリアクションをするのかというところです。僕が演じるゴロは、社会性がなく、殺しは悪いことだという概念すらないのだと考えます。

でも人として本能で残っている少しの正義感とかはあると思うので、そのリアクションを毎現場ごとに(他のキャストや監督と)話し合いながら決めています。

また、八丁とのやりとりでは(回を重ねるごとに)友情に近い感覚も芽生えていきます。強面であまり人間味のない感じがベースにあるからこそ、逆にそういうシーンではほっこりしてもらえると思います。

撮影が進むにつれて、(金子さんと)仲良くなってくるからずっとほっこりしていたいですけど、こらえつつ演じ分けています(笑)

■ 恋愛シーンの撮影では、我を忘れてキュンキュン!     

――アクションシーンが多いですが、特に大変だったシーンはありますか?

朝から晩までアクションシーンを撮っていた日の翌日は、体がガクガクして、全身痛くないところがなかったです。

リングの中で戦う撮影では、敵に本物の総合格闘技の選手の方もいらっしゃってめちゃくちゃ強そうだし、本物の圧がすごいし、これまじで倒されるやつだって思いました(笑)

(相手の選手が)「当てないとリアクションができないので、全然いいですよ」って言ってくれたんですけど、僕的には(技が)入り過ぎたかなと思っても、ニコニコしてるんですよ。「こんな感じで引き続きお願いします」と言われましたね。

逆に、アクション担当のスタッフさんが選手の方に「丸山さんには、軽く当てる感じがカメラで撮っていてちょうどいいと思います」と言っていたんですけど、僕に結構な技が入って、「んっ…なるほどなるほど…」ってなりましたね(笑)

キックパンチなど練習する時間がなく、その場で作っていく形だったので大変でしたけど、けがもなく終わったんで良かったです。

強そうな人たちをバタバタ倒すと(自分が)強いんだという気持ちになるんですよね~それが気持ち良かったです。

――他に印象的なシーンはありますか?

恋愛のエピソードもあって、僕自身もキュンキュンしながら演じました。優しいゴロが見られますよ。

監督が「ゴロは精神的に童貞」と表現していたので、恋愛に関しては、ピュアでとにかく奥手ということを意識しました。

ずっと男だらけで、殺伐としたシーンばかりを撮っていたので、弁当屋の前でずっと女性を見ているシーンは楽しかったですね。

われを忘れていたので、どんなふうに映っているだろう? ちゃんとゴロとして映っていたかな? と途中で考えてしまいました(笑)

――強いゴロと優しいゴロで、ギャップを感じられますね。

最初は、強くて堅くて心がない役だと思っていたんですけど、幅があって演じていて楽しかったです。体を作って、髪の毛をバッサリと切ったかいがありました!

■ 4人の生々しい結束を感じて欲しい       

――共演者の方々との撮影中のエピソードや、現場の雰囲気を教えてください。

当たり前ですけど、みんな面白くしたいという気持ちが強いので、大体作品の話をしていますね。

でも特にこの作品だからこそと思うのは、「インディーズ感」というのでしょうか? 僕たちの意見を受け入れてくださる現場なので、みんなで作り上げている感があります。

コンプライアンス的な制約があるので大変ですけど、みんなでアイデアを出し合って作っていくことが大事だなと思いました。

――大先輩の石橋凌さんとの共演で学んだことはありますか?

石橋さんは、すごく柔らかい人でみんなに対してフラットに接する方です。

芝居や役に対するアプローチの仕方や熱量、全てにおいて学ぶところが多かったです。仕事ですが、生き方の1つとして俳優をやられているという印象を受けました。

また、この作品にはとても縁を感じます。権野監督は、石橋さんと初めてご一緒した「蒼い瞳とニュアージュ」(2007年WOWOW)の助監督だったんですよ。

その時、石橋さんとは家が近いこともあり、車で送っていただいたりしてお世話になりました。

界人とは、「スモーキング」に入る前に撮っていた作品で一緒だったし、金子さんも共通の友達がいて、一緒に作品をやりたいなって思っていました。

自分の中では、このドラマは今までの作品とは何かが違う感じがして楽しいです。

――最後に見どころや、今後のドラマの展開を教えてください。

毎話毎話本当に濃くて、ゲストも一筋縄ではいかない面白い人たちが出てくるので、それをぜひ楽しみにしていただきたいです。

今後「スモーキング」という集団がどう変化していくか、僕たちの生々しい結束感がリアルに伝わってくると思うので、注目してください。(ザテレビジョン

素手で悪党をつぶしまくる“潰師”のゴロを演じる丸山智己