米国では卒業を控えた生徒(4年生)たちが、学校や先生に対して凝ったイタズラを仕掛けるという習慣があり、シニア・プランク(senior prank)と呼ばれている。

ウィスコンシン州にあるカンバーランド・ハイスクールの生徒たちが先日繰り出したシニア・プランクは、地元警察をも脱帽させるほど上出来なもので、米国のメジャーニュースメディアにも取り上げられている。

学校に車が突っ込んだ!?

昨日の5月15日朝、カンバーランド警察に「校舎に車が突っ込んだ」という通報があった。だが、現場のカンバーランド・ハイスクールに到着した警官たちは大笑い。

校舎の校長室のあたりの壁に突っ込んだ自動車は、先週卒業した生徒たちのイタズラ、シニア・プランクだったのだ。

友人の廃車を利用して

日曜日の深夜、4人の生徒が協力して、フロント部分を切り取った自動車を学校に運び込み、現場を演出した。

黒い塗料で壁に穴が空いたように見せかけ、黒いテープを地面に貼ってスリップの跡を作り、壁と同じ色のレンガを用意してあたりにばら撒いた。

現場を見た警官の1人、Rick Rieperさんはメディアの取材を受けて、「本当にクリエイティブな仕掛けだったよ」と言っている。

イタズラを仕掛けた生徒の1人はKonur Paskoさん。そのアイディアは、友人が廃車にする予定の車を持っていたことから生まれたそうだ。実は父親のKonur Paskoさんや祖父もこのイタズラに協力して、レンガなどの小道具を提供している。

見物客が続々と

学校の校長Ritchie Narges氏によれば、月曜になってから現場に近所の人たちが続々とやって来て、笑いながら写真を撮っていたとのこと。

「町中の話題になっていましたね。このあたりの高校では卒業生のこんなイタズラが伝統になっていますが、今回のものは特に秀逸です」とNarges校長。

ちなみに、校舎の壁には、実際には何の損傷もない。カンバーランド・ハイスクールでは「こうした遊びの精神を大切にしている」と校長は言う。

イタズラに込められたメッセージ

カンバーランド・ハイスクールFacebookに掲載した写真には、イタズラを仕掛けた生徒4人が写っている。そのうちの2人が掲げたバナーには、未成年の飲酒運転を防止するキャッチフレーズ「飲ませる親は多くを失う(Parents who host lose the most)」が書かれている。子供に気軽に飲酒させる親たちへの呼びかけだ。

このイタズラ、凝りまくっているだけでなく、こんなメッセージが込められている点にも脱帽だ。

高校生が仕掛けた「上出来のイタズラ」に警察も脱帽