生後3日の赤ちゃんに寄り添う、母親のハゼラ・ベグムさん(18歳)。コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプに設置されたユニセフの支援施設で、助産師の健診を受けている。(2017年10月撮影)(C) UNICEF_UN0139593_LeMoyne
2018年5月17日 ダッカ/コックスバザール/ニューヨーク発】

ミャンマーのラカイン州で暴力が発生し、何千もの家族がふるさとから逃れ国境を越えることを余儀なくされてから9カ月、バングラデシュのコックスバザールの難民キャンプと仮設居住地区で生まれたロヒンギャの赤ちゃんの数は1万6,000人にのぼると本日ユニセフ(国連児童基金)は発表しました。

「毎日約60人の赤ちゃんが、ふるさとから遠く離れた劣悪な状況で、避難を強いられ暴力やトラウマ、時には強姦の被害にあった母親たちから生まれてきます」とユニセフバングラデシュ事務所代表エドゥアルド・ ベイグベデルは述べました。「これは、とても人生の最善のスタートと呼べる状況ではありません」

昨年8月にラカイン州で新たな暴力の波が生まれてから、女性や女の子に対する強姦や性的暴力が広く報告されました。

性的暴力の被害を受けた女性や子どもたちは、コックスバザールに暮らす80万人以上のロヒンギャ難民の中でも、最も弱い立場に置かれ、社会からも取り残され、特別な支援が必要であるにも関わらず、非難に晒されたり、さらなる迫害を受ける恐れがあるために報告できない可能性があります。

「性的暴力の結果として生まれたあるいは今後生まれてくる赤ちゃんの正確な数を把握することは不可能です」とベイグベデルは言います。「しかし、大切なのは、すべての妊婦とすべての赤ちゃんが、彼らが必要とする支援とケアを受けられるようにすることです。

昨年9月以降に生まれた赤ちゃんのうち、保健施設で生まれたのは5人に1人にあたる約3,000人のみです。

保健施設で出産する母親の数は全体の18%に留まっていると推定されます。

ユニセフパートナー団体と協力して、母親と赤ちゃんに産前産後のケアを提供しています。難民キャンプ全体で150以上の母親グループが結成され、ユニセフケース・ワーカーは定期的に母親たちの仮設住居を訪問し、健康状態を確認し、ケアを提供し、必要に応じて専門医を紹介しています。

ユニセフはより多くの女性が産前産後に確実に保健施設に足を運ぶよう、250人以上のコミュニティボランティアを動員しています。

さらにユニセフは、適切かつ法的な新生児の出生登録のための働きかけをおこなっています。出生登録がない赤ちゃんは、彼らに受ける権利がある、命に関わる基本的サービスを受けるのに支障をきたす懸念があるからです。

登録されていない「不可視」の子どもたちは、さらに弱い立場に置かれ、権利が侵害されても誰にも気づかれない危険があります。紛争や政情不安の時に、新生児の出生登録を支援することは緊急的な優先事項なのです。

出生登録されていない、あるいは身分を証明する書類がない子どもたちは、教育や保健、また社会保障サービスの対象から外されることがあります。もし、公式な書類がない子どもが家族と離ればなれになったなら、家族と再会させることがより難しくなります。

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ユニセフについて
ユニセフUNICEF国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
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