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バラエティ番組を取り巻く環境は、昨今大きく変わっている。「人をイジる」「ドッキリを仕掛ける」など、ときには悪ノリと感じるような内容も、バラエティの魅力のひとつとする風潮があった。

しかし、昨今はそのような攻めた内容は批判され、受け入れられなくなってきている。バラエティの「悪ノリ」について、世間はどのように考えているのだろうか?

■バラエティ番組の悪ノリは不快?

しらべぇ編集部では全国の20代~60代の男女1,358名にバラエティ番組の「悪ノリ」が不愉快だと思うか調査を実施。

(©ニュースサイトしらべぇ

結果、「そうだ」と答えた人は28.6%。そして「どちらかといえばそうだ」も34.7%で、悪ノリが不愉快だと感じている人は63.3%と高い割合に。

一方、「あまりそうは思わない」「そうは思わない」をあわせた悪ノリに寛容な考えを持つ人は、36.7%。かつて見られたような「バラエティ番組の悪ノリ」は、受け入れられていないようだ。

■不快…と感じる瞬間4選

どのようなシーンに「これはちょっと…」と感じるのだろうか。バラエティ番組を見たことがある人に聞いてみた。

(1)自動車を壊す

「大物タレントが若手芸人の車を執拗に蹴り、壊そうとしていた。周りはゲラゲラ笑っていて、やられている側も『おいしい』と思っているのかもしれないが、パワハラに見えるし、そもそも自動車を壊されることがおもしろいと思えない」(30代・男性)

(2)家に押しかけて汚す

「某番組で、ある芸人が新築した家にメンバー全員でおしかけ、じゅうたんや壁にカレーをこぼし汚して笑いあっていた。被害者が『やめて』と言っているのに、それを楽しむようなテイストは不愉快だし、公共の電波で流すものではない」(20代・女性)

(3)食べ物を粗末にする

「最近は批判のせいかなくなりましたが、昔は食べ物を顔にかけたり、『アツアツおでん』を口に入れて吐き出すなど、粗末に扱っているシーンがあった。

そんなことでしか笑いを取れないのか、という感じ。子供が真似をしたときは、厳しく叱りました」(50代・女性)

(4)セクハラ

「男性が女性にプロレス技をかける、痴漢まがいの行為をするシーン。品位に欠けているし、おもしろくない。身体的な欠陥をいじったりすることもあって、正直不愉快に感じることもあった。

某番組で男性タレントがアイドルの顔を蹴ったりしていたけど、あれで笑える人は異常だと思う」(40代・女性)

今回の調査では6割が否定的な考えを持っていることがわかった「バラエティ番組の悪ノリ」。魅力と感じている人もいるため一概には言えないが、「受け入れられなくなっている」ことは事実。

悪ノリではない形での「笑い」が、タレントに求められている。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年2月9日~2018年2月13日
対象:全国20代~60代の男女1,358名 (有効回答数)

魅力と感じる人もいるけれど… バラエティ番組の不愉快な悪ノリ4選