岩田剛典が破産寸前のホテルを立て直すさまを描く「崖っぷちホテル!」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)。6月3日(日)放送の第8話では、山口まゆが異国の地・マナヒラ王国の王女、ナディア役として出演する。
【写真を見る】チャーミングな笑顔を浮かべつつ、優雅な雰囲気を醸し出す山口まゆ
ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(2014年、フジテレビ系)でドラマデビューを果たし、「リバース」(2017年、TBS系)の他、映画「相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断」(2017年)などに出演している山口。
そんな山口にインタビューを行い、「崖っぷちホテル!」に出演が決定した際の心境や、共演者の印象などを聞いた。
■ 山口まゆにとっての「崖っぷちホテル!」は「憧れの世界」
――出演が決まった時は、どんなお気持ちでしたか?
憧れの世界にゲストとして出られるんだと思うと、純粋にすごくうれしかったです。、出演されている役者さん達に憧れていました。最初にお声掛けいただいたときにはまだ台本をもらっていなくて、「一体どんな役なんだろう?」とずっといろいろな想像をしていました。
――異国の地の王女役と聞いたときは、いかがでしたか?
「私に務まるのかな?」と思いました。経験がない役だったので、礼儀作法や世界の王女様をいろいろ調べていました。アジア系だと分かり、衣装合わせをしていたら、何となくイメージが湧いてきて。「ああ、こういう人なんだ。この人たちが7人そろうんだ」と想像しました。
――衣装を着た印象はいかがですか?
肌が露出するので、(肌など)いろいろ整えなきゃなと(笑)。でも、このような衣装を着たことがなかったので、すごくわくわくしました。
――姉妹の方々も、皆さんカラフルな衣装なのでしょうか?
他のお姉さま方のほうが結構派手で、色合いがとても鮮やかな衣装なんです。私はこれでも落ち着いている方で。姉妹が対立しているという設定なんですけど、寒色と暖色でメリハリをつけているらしく、その対立の中間に私はいるので、どちらの色も取り入れています。
■ ナディアのような明るい役は「初めて」
――今回の役柄について教えてください。
私、ここまであっけらかんと明るい役が初めてで、どうしようと思ったのですが、場の雰囲気や、いろんな方に助けられました。何とかナディアのこの明るい感じが出せたらと思い、頑張りました。
――結構、振り切りましたか?
そうですね。声の出し方も1トーン上げて大きい声で話したり、割とリアクションも大きめに意識して。ナディアらしい明るい性格や動きをいろいろ考えて、ナディアが7女という立ち位置にどういうふうにいるのかとかも考えました。
でも、王女様というのはなかなか想像しにくく、自分で(役を)作って入るというよりは、衣装合わせとメークをして、雰囲気を感じながら考えました。あとは現場でホテルのセットを見て、佐那さん(戸田恵梨香)とのシーンや、ハルちゃん(浜辺美波)との場面を演じたり。それから、プロデューサーさんや監督さんと話し合いながら、ナディアを作っていけたのかなと思います。
――ナディアを演じられて、特に印象的なエピソードを教えてください。
序盤の方で、人の前に出て「あの!」と大きな声を出すシーンがあるのですが、そのシーンはドキドキしました。人前に出て「あの!」と言うこと、私は絶対ないので緊張したんですが、そこはもうナディアとして振り切って楽しもうと思いました。
■ 先輩・戸田恵梨香の演技には「完全に引き込まれた」
――戸田さんや浜辺さんと共演シーンがあるとおっしゃっていましたね。
戸田さんは事務所の先輩で、ドラマ「リバース」でもご一緒させていただきましたが、そのときは同じシーンがありませんでした。なので、今回初めてちゃんと絡んでお芝居をしたのですが、それが私の撮影初日だったこともあり、すごく緊張しました。
キャラクターもかなり明るい感じなので、どう自分を出したらいいのか分からなくて、呆気に取られていたんですが、現場に入ったら戸田さんというよりも総支配人としての佐那さんがいらっしゃったので、すんなりと役に入ることができました。
戸田さんがたくさん話して、私はその話を聞くというシーンがあったんですが、そのシーンでも全くお芝居をしている感じを受けなくて、完全に引き込まれてすんなりと物語の中に入ることができたので、すごいなと…。戸田さんを目指して、頑張りたいと思います!
――先輩の戸田さんからアドバイスをもらうことはありましたか?
本当に優しくて、気に掛けてくださいます。撮影の合間に一緒にご飯に行ったときに、いろいろお話や悩みを聞いていただきました。
――浜辺さんとは、どういったお話をされますか?
実は同い年で、初日の夜に絡みがあったので、割とすぐに打ち解けることができました。芝居のことでもキャラクター的にも、ナディアとハルちゃんは少し似ているところがあるので、撮影の合間にもお話したりしました。掛け合いも緊張はするのですが、すごく安心してお芝居ができて楽しかったです。もう今日(取材日の収録が)終わっちゃったのが残念です(笑)。
■ 「コミカルなシーンがものすごく上手」と共演者の演技に尊敬のまなざし
――これまでドラマを見ていて、どんなシーンが好きでしたか?
皆さんが集まるミーティングルームのシーンですね。セリフの掛け合いが面白くて好きです。掛け合いのテンポの感じもすごいですし、渡辺いっけいさんが時貞さんにしか見えなくて。他の役者さんも、その役にしか見えないので本当にすごいと思いました。
――共演者の演技の中で、まねしてみたいところはありますか?
皆さん、コミカルなシーンがものすごく上手で、現場で笑わせてくださるんですよ。だから、ああいうふうにできたらいいなと思います。どうしたらあんなにコミカルな芝居ができるのかなと不思議に思いながら、現場で観察していました。
■ 今後は「いろんな役に挑戦してみたい!」
――今後、どんな役をやってみたいですか?
ナディアのような明るい役もまたやってみたいです。笑わせるのは難しいと思うんですが、普段やらないようなことなので、役ではさらにはっちゃけてみたいなと。ド天然な子とか不思議な子も、やってみたいですね。いろんな役に挑戦したいです!
――女優業で目指すことは?
一つ一つ、演じるものを大切にしていきたいなと思っています。今回、自分とは全く違うキャラクターを演じさせていただいたので、違う自分が見えてきました。そんな自分を研究して、その役にしっかりなりきりたい。山口まゆというよりは、しっかりその役に入り込んで、「この役は山口まゆが演じていたんだ」と言ってもらえるようになりたいです。(ザテレビジョン)
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