万引き家族」でカンヌ映画祭の最高賞・パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、政府からの祝意を「公権力とは潔く距離を保つ」として辞退する考えを表明した。


是枝監督は自身のホームページで、林文科相が受賞を祝福したいという意向を示したことに言及。「映画がかつて、『国益』や『国策』と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような『平時』においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています」と綴り、政府からの祝意を辞退することを明らかにした。なお、これまでにもいくつかの団体や自治体から顕彰したいという申し出があったが、すべて断っているという。是枝監督は、今回の表明をもって「左右両派!のバトルは終わりにして頂きたい。映画そのものについての賛否は是非継続して下さい」と訴えている。


また、最後に一言だけとして是枝監督は、「今回の『万引き家族』は文化庁の助成金を頂いております。ありがとうございます。助かりました」と感謝。しかし、まだ映画文化振興のための予算は少ないとして、「映画製作の『現場を鼓舞する』方法はこのような『祝意』以外の形で野党のみなさんも一緒にご検討頂ければ幸いです」と述べている。

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