エアバス、ボンバルディア、ケベック州投資公社による「Cシリーズ」プログラムのパートナーシップが成立する見込みであることが発表されました。エアバスがCSALPの株式を過半数取得し、ボンバルディアは出資計画を維持します。

エアバスがCSALPの株式の過半数を取得

エアバスとボンバルディアは2018年6月8日(金)、事業提携成立に必要な全ての規制承認を得て、エアバス、ボンバルディア、ケベック州投資公社による「Cシリーズ」プログラムのパートナーシップが2018年7月1日(日)に成立すると発表しました。これにより、エアバスはCSALP(C Series Aircraft Limited Partnership)の株式を過半数取得します。

「Cシリーズ」は、ボンバルディアが開発した100〜150座席の小型ジェット旅客機です。CS100型機とCS300型機があります。これまでボンバルディアとケベック州投資公社が結んでいたパートナーシップに、エアバスの規模、調達、販売、マーケティング、製造に関する 専門知識が結合することで、Cシリーズの可能性を高め、新しい価値を提供するといいます。

ボンバルディアは、CSALPに対する既存の出資を計画通りに更新。必要時にCSALPの資金不足に対して出資するとしており、2018年後半には最大2億2500万ドル、2019年には最大3億5000万ドル、その後2年で最大合計3億5000万ドルの資金を提供するとのことです。これはCSALPの累積年間配当率2%と議決権のない株式を考慮したもので、その期間の超過不足分はCSALPのクラスA株主が共有します。

エアバスは2018年7月1日からCSALPを統合。引き続き生産機数の増加に取り組み、2018年は前年の納入数(17機)を倍増する予定です。また、Cシリーズのさらなる需要を見込み、米国の顧客に対する第2の最終組立ラインを設置するとしています。

なお、本社および主要製造ライン、関連施設はケベックミラベルに置かれます。

エアバス320型機とボンバルディアCS300型機(画像:エアバス)。