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9日夜、新横浜-小田原間を走行していた新幹線内で発生した、刃物を持った男による乗客の男女への刺殺事件。
当サイトでもお伝えしているが、亡くなった男性(38)に馬乗りになりナタで何度も切りつけるなど、容疑者である無職の男(22)の常軌を逸した行動に震えた人も多いのでは。
そんななか、「はてな匿名ダイアリー」に投稿されたエントリーが賛否を呼んでいる。
■「隔離ロック機能」の導入を提案
今回の事件を受けて、「緊急事態の発生した車両を隔離するロック機能」の導入が必要だと考えた投稿者。
「新幹線には武器の持ち込み制限も犯罪防止策も無いことが国内外に露呈してしまった状況である」「プロが犯行を行えば、複数車両に壊滅的なダメージを与えることも可能だと思われる」と綴り、テロリストなどのプロによる攻撃に非常に脆い状態にあることを示唆した。
その上で、「よって、被害を最小限に留めるためにも隔離用のドアロックが必要である」と綴り、「逆にそれがないと、安心して新幹線には乗れない」との言葉で投稿を締めくくった。
■「犠牲者増えるだけ」 反対続出
この投稿に対し、他のネットユーザーからはさまざまな反応が。まず、反対意見をみていくと、「犯人と同じ車両になった人が犠牲になるのでは?」というのがその主な理由のよう。
・犯人とセットで閉め出しちゃったら遺族から賠償請求されそう
・同じ車両なら逃げ場がなくなって地獄だよなぁ
・同一車両に乗ってる乗客が人質になるだけ
・複数犯で一つの車両をロックして皆殺しにするかもしれない
・隔離ロックがないと怖くて乗れないってことは、自分がその「最小限の犠牲」に入る可能性は全く想像できてないんだろうなぁ
警備の重要性を認める人も少なくないものの、一部を切り捨てる、犠牲を増やしかねない提案には反対の人が大半のようだ。
■「手荷物検査」も現実では難しい?
だが、「現状の新幹線では対策が難しい」のも、多くの人が感じているようで…
・テロまで想定するなら、航空機の国際線並みに厳重な手荷物チェックが必要
・銃レベルの凶器を想定するなら、警備員を入れるしかないと思う。オーストラリアで長距離列車に乗ったときは、屈曲な警備員が切符を確認に来たのでビビった
・誰でも操作できるロック機能があったら、犯罪に利用されまくり。乗務員だけが操作可能だとしても、乗客を犠牲にできるか判断は難しい。金属探知機や手荷物検査の方がマシ
と、代替策もあがった一方で、
・乗務員にテイザーガン持たせるぐらいの対策が関の山じゃねーの、今の新幹線の過密ダイヤの東京駅で持ち物検査とか現実的じゃない気がする
「手荷物検査は現実的ではない」という声も。たしかに、乗客の全員が手荷物検査を受けるのは、かなり難しいと思われる。もっとも、金属探知機でもややこしいことになりそうだが…。
ほんのごく一部の人間のために、多くの善良な人が迷惑を被るのは間違いない。
■乗りたくない交通手段 新幹線は最下位
(©ニュースサイトしらべぇ)
しらべぇ編集部では以前、「なるべくなら乗りたくない交通手段」を調査。その結果、「新幹線」と答えた人は全体の4.4%で、一時期、事故が多発していた高速バスなどに比べて安心感を持っている人が多いことがわかった。
だが、もし新幹線の犯罪防止が追いつかず、模倣犯が増える…などの事態が起これば、この数値も変わってくるのかもしれない。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年11月17日~2017年11月20日
対象:全国20代~60代の男女1,342名(有効回答数)
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