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守り慈しむべき子供に対して、精神的・肉体的な暴力をふるう「虐待」事件が相次いでいる昨今。

11日放送『5時に夢中!』(TOKYO MX)では、公衆の面前で子供に厳しいしつけをする母親の話題から児童虐待へと議論が展開。

マツコ・デラックス(45)、株式トレーダー・若林史江氏(40)が熱弁し、視聴者からも共感の声が溢れている。

■子供にきつくあたる母親

飲食店で食事中の母子のやり取りを目撃した主婦。母親は「あなたがいなかったら、こんなところに来ない」「いつもダメだね」と子供にきつい言葉を浴びせていた。

しつけなのか、母親の虫の居所が悪かっただけなのか。第三者にはその真意はわからない。

そのため、主婦は「そこまで言わなくても」とは思ったが、どこかに連絡するのも大げさな気がするし、母親に逆上される恐怖があったため、なにも行動できなかったと後悔を明かした。

■若林氏は行政に苦言

この主婦の話題は、しらべぇでも既報の東京都目黒区の非道な虐待事件を受けてのもの。若林氏は一連の児童虐待事件に持論を展開。

「自分たちがなにができるのか、と考えても結局なにもできない。心を痛めて日常に戻ってしまう。なにか変えられないんですかね? 国はなぜ動かないんだろう」と疑問を呈する。

「本当にちゃんと育てている人もいる」と強く主張し、誤解を生む言葉ではあるがと前置きした上で「低所得」「連れ子・内縁の夫」「母親ではなく女」など虐待が起こり得やすい環境に繋がるキーワードを羅列。

「(こういった要素のある家庭に)なぜ行政や保護団体は介入できないんだろう」と心境を吐露した。

■マツコは若年層に警告

マツコはこの若林氏の意見を受け止め、虐待する親の中には「子供をつくるつもりがない、育てるつもりのないまま、親になってしまった確率が高い」と語りはじめる。

「避妊をするようにっていう教育はしているが、それでも避妊しない。その先に何があるかを含めて、言い方が悪いが『子供ができるリスク』も説明すべき」と、子供を育てられる状況にない若年層に警鐘を鳴らす。

若林氏の語ったケアの問題も重要だが「その前段階として、性教育の前に社会教育が必要」と結論付けた。

■同問題は視聴者も苦悩

家庭での出来事、しつけ・教育方針の違いなど、虐待との境界線があいまいで、外部からは介入しづらいのも事実。2人の主張を聞き、視聴者もさまざまな意見を持ったようだ。

■13.8%が「虐待経験あり」

しらべぇ編集部で全国20〜60代の男女1,328名を対象に調査したところ、船体の13.8%が「両親から虐待を受けたことがある」と回答。8人に1人が虐待経験があると判明した。

(©ニュースサイトしらべぇ

あまりにも悲しく、怒りを覚える児童虐待事件が想像より身近に起こっている可能性さえある。

他人の家庭に個人が介入するのは難しい現状だからこそ、より一層、国や行政、地域コミュニティによる迅速な解決策が、今こそ待ち望まれている。

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(文/しらべぇ編集部・サバマサシ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年11月17日~2017年11月20日
対象:全国20代~60代の男女1,328名(有効回答数)

相次ぐ児童虐待にマツコ苦言 「性教育の前に社会教育が必要」