5月16日に亡くなった西城秀樹さん(享年63)のドキュメンタリー映画『ブロウアップ ヒデキ』(1975)が、劇場開から約43年ぶりに再上映されることになった。7月17日東京Zepp DiverCity、愛知Zepp Nagoya、大阪Zepp Namba で上映される。

 『ブロウアップ ヒデキ』は、20歳を迎えた西さんが、1975年に全15か所で行った演「西城秀樹・全縦断サマー・フェスティバル」の模様を追った音楽ドキュメンタリー。趣向を凝らしたショー構成や、圧倒的な歌唱、キレのあるパフォーマンスで観客を熱狂させる西さんの姿を捉えた。3か余りにわたって追い続ける中で、合間に設けられた1日のオフ沖縄の砂を楽しむ姿や、ステージを降りて1人の青年に戻った西さんがためらいながらも自分の言葉で青春インタビューも記録されている。

 生前の西さんから了解を得ていたという今回の再上映では、最新のデジタル技術を駆使して元のフィルムから画と音をきれいによみがえらせ、ライブハウスであるZepp3会場の音システムを使って大音量で上映。75年のライブ疑似体験するかのような感覚を味わえる。

 西さんは、2015年に本作がDVD化された際に「正直あの頃の記憶がほとんどありません」と告白しながら、「ただただがむしゃらに突っ走っていただけでした。とにかく人の喜ぶことがしたい。おもしろそうだと思うこと何でもやってみたい。それが全てだったと思います」と当時を振り返っている。そして「めて映像を観てみると、次は一体何をやらかすんだろうと、ワクワクしながら二十歳の西城秀樹を見ているがいました。また、あの頃は気づきませんでしたが、70年代のいとなみが映像として随所に描かれていて、が大好きだったウッドストック映画に雰囲気が似ていたのも新たな発見でした。携帯電話かった時代、全てが手作りでみんなが一つの標に向かってがむしゃらになっていたあの頃、しみじみ良い時代だったと思います」とコメントしていた。(編集部・小松未)

20歳の西城さんの全国公演を追った。 - (C)1975松竹株式会社