透過性の導ディスプレイ技術を持つAR企業DigiLensは、ハンドトラキングの機を備えた広視野ARデバイスAR HUD」のリファレンモデルを開発しています。同社はこのデバイスを、5月30日から開催されたAWE USA 2018にて発表しました。

27億円の資金調達にも成功、開発進める

ARデバイスへの関心の高まりを背景に、同社は先シリーズCラウンドで2,500万ドル(約27.5億円)の資調達に成功。強みとする低コストでの導ディスプレイ開発を進めています。

DigiLensが直近で注しているのは、自動車向けやウェアラブルのHUDヘッドアップディスプレイ)です。しかし長期的な計画として、広視野で没入感を高めたARデバイスの実現にもを入れています。これが今回発表したリファレンモデルAR HUD」です。

https://www.youtube.com/watch?v=AU5zbKKgN3M

次年は視野角150度のARヘッドセットを狙う

同社の設立者でありCTOのJonathan Waldern氏は、AWE USA 2018でこのARデバイスを披露し、メディアRoad to VRの取材に応じました。

AR HUDは視野50度と、他社のスマートグラスに較して広い視野を誇っています(例えば、マイクロソフトMRデバイスHoloLensの視野角35度程度と言われています)。これにより、体験中に左右の界が気になることを減らし、没入感を高めています。Waldern氏によれば、同社はさらにこの視野8090度まで拡大、2019年には視野角150度のARヘッドセットリファレンモデルを計画しています。

トラッキング、小型化、透過性も特徴

また広視野の他にも、AR HUDの特徴がいくつかあります。

まず、開されたAR HUDには、Leap Motion社のセンサーRigel」が使われているとのこと。このセンサーによって、広範囲でのハンドトラキングを実現します(現時点で『Rigel』はリファレンス製品です)。

開された動画からはっきりとは確認できませんが、Waldern氏によればAR HUDは6DoF(各種軸の回転および上下左右前後)のトラキングが可です。

次にそのサイズです。現在AR HUDも他のARデバイスべコンパクトな作りですが、DigiLensは更にヘッドセットディスプレイモジュールを縮小する方針。最終的には、眼鏡サイズデバイス標としています。

但しデバイスの小化を実現している理由として、オンボードコンピューターを搭載していないことがあります。つまり、AR HUDを使用する際はPCのようなホストデバイスに繋がなければなりません。

更にDigiLensが売りにしているのは、ディスプレイの高い透過性です。ヘッドセットを利用している際に、よりはっきりと現実世界を見ることができます。

DigiLensARデバイスがどのように進化するのか、続く発表が待たれます。

(参考)Road to VR
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