「顔が冴えていなかった」と長友も心配していたなか、香川が復活を印づけるゴール

 日本代表は現地時間12日、際親善試合パラグアイ戦で4-2と勝利を収め、19日のロシアワールドカップW杯グループリーグ初戦のコロンビア戦に向けて弾みをつけた。この試合で2ゴールを挙げたMF乾貴士とともに注を浴びたのが、1ゴール・2アシストMF香川真司だ。ベンチで戦況を見守っていたDF長友佑都は「嬉しいあまり…」とルール違反をしていたことを告白している。

 西野朗体制で初先発チャンスを得た香川は、トップ下で躍動。2列左の、右の武藤嘉紀らと好連係を披露し、の2ゴールを演出した一方、自身も後半アディショナルタイム麗なドリブルから1ゴールを決めた。4ゴール中3ゴールに絡むなど全復活を印づけている。

 10番の活躍を喜んだのが、長年代表で共闘する長友だ。「と二人でクールダウンしながら話せた。彼が点を取ってくれて本当に良かったし、本当に嬉しかった」と試合後の様子を明かしている。

 香川は今年2月に足首を負傷し、一時戦線から離脱。シーズン最終盤に戦線復帰を果たしたが万全とは言えない状態で代表チームに合流していた。そうした香川の苦闘を知る長友は「彼が怪して、ドルトムントで試合に出ていないなか代表に合流した。彼自身はポジティブに考えているんだけど、顔が冴えていなかった」と心配だったという。


日本の10番に戻った「普通笑顔」 長友も期待「W杯もこの調子のまま行って」

 西野体制の初となった5月30日ガーナ戦(0-2)、6月8日スイス戦(0-2)はいずれもベンスタートとなった香川ポジション争いでもFW本田圭佑が一歩リードしていたなかでパラグアイ戦を迎え、文句なしの結果を残して見せた。香川が復活のゴールを決めた際、長友はある“違反”を犯していたという。

「やっぱり自信を持ってW杯を迎えてほしいという気持ちがあって、(ゴールを取った時)嬉しいあまり、昨日はグラウンドの中に入っていた。点を取ったあとにルール違反していた」

 香川ゴールを決めた際、ベンチから一気に飛び出して喜びを露わにしたのが長友だった。ベンチにゆっくりと駆け寄った香川は、その長友と歓喜の抱擁をかわしたが、感のあまりにグラウンドの中に入り過ぎてしまったようだ。

「代表で10年間一緒にプレーしてきて、彼が点を取った笑顔、終わった後に彼の普通笑顔が出てきた。W杯もこの調子のまま行ってほしいなと思う」

 10番に戻った“普通笑顔”――。それをよりも喜んでいたのが長友だった。


大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)

長友(左)はパラグアイ戦で復調を見せた香川に期待を寄せる【写真:Getty Images】