マッチ売りの少女と強面の男の出会いを描いた漫画「マッチを売っている子と怖いお兄さんのお話」が、SNS上で話題となっています。マッチを売ってくれと男に頼まれた少女。しかし、売ったマッチは火がつかずピンチに…という内容。SNS上では「ストーリーが素敵」「ものすごく癒された」「ほれてしまう」などの声が上がっています。作者に話を聞きました。

ハッピーエンドを意識して描く

 この漫画を描いたのは、じゅぴぽにさん(ペンネーム)。現在、イラスト関係の仕事をしながら漫画を描いています。作品は定期的にSNSに投稿しています。

Q.漫画を描き始めたのはいつからですか。

じゅぴぽにさん「学生時代から描き始め、自分のホームページに載せていました。しかし、いつの頃からか自分の絵に自信を失い、漫画を含む創作活動を放棄してしまいました。その後、約1年前からイラストの創作を再開しました。まずは楽しむことを心掛けて描き、少しずつ自信を取り戻すことができたため、ツイッターアカウントを取得しました。

その後、自分の経験を少し練り込んだ話をふと思いつき、5月に勢いで描いてみました。当時は漫画を描いていなかった期間が長く、一枚のイラストしか描けない状況でしたが、勢いで描いたら案外、ストーリーとして成立しました。

一枚のイラストにさまざまな思いを込めるのも素敵ですが、今では、漫画で物語を描き、読者にさまざまな目線で想像してもらうのも素晴らしいと感じるようになりました」

Q.「マッチ売りの少女」をモチーフとした漫画を描いた理由は。

じゅぴぽにさん「この作品も思いつきで描きました。前回描いた別の漫画について、読者から『現代版マッチ売りの少女のようだ』『ハッピーエンドを描いてくれ』などの感想や意見を頂いたことがベースです。以前に描いた漫画は暗い内容の作品が続いていたので、今回は明るくて少し笑えるような内容にしようと思いました」

Q.読者からはどのような感想が寄せられていますか。

じゅぴぽにさん「『こういう話好き』『続きが読みたい』など、うれしい感想を多く頂きました。他には、『少女が腹黒い』『この子はこれからも強く生きていきそう』といった意見もありました」

Q.今後の目標は。

じゅぴぽにさん「コマ割りが苦手なので、もう少し漫画の描き方を練習したいです。それから、ハッピーエンドになる話をもっと考えていきたいです。楽しい話の方が読者も私も悪い気持ちになりませんから。ジャンルは決めていません。その都度、思いついた内容を形にしていきたいです」(報道チーム)

「マッチを売っている子と怖いお兄さんのお話」の1カット=じゅぴぽに(@jyupiponi)さん提供