劇団四季時代は『美女野獣野獣役、『オペラ座の怪人ラウル役など演じ、来年は『レ・ミゼラブル』出演も決定している中井コンサートシリーズ第3弾「I Live Musical!」が、5月11日東京ヤマハ銀座スタジオで開催された。

【チケット情報はこちら】

2015年劇団四季を退団し、現在歌手ミュージカル俳優に加え、表現者としての活動も行う中井。本シリーズでも構成や演出を務め、第3弾となる今回は、これまで行ってきたミュージカルコンサートと、新たな“ひとりミュージカル”という二部構成に挑戦した。

1部の“ひとりミュージカル”は、既存の楽曲を使い、ある男の人生の一辺を辿るというもの。演奏ピアノ演奏長濱)のみというシンプルな編成だ。まず選曲がユニークで、椎名林檎人生は夢だらけ』、五輪真弓人よ』など普段の中井の活動とは異ジャンルとも言える楽曲がズラリ。ミュージシャンの作品は当然それぞれが強い世界観を持つが、“中井の歌と芝居”という強い軸、そして長濱アレンジによって束ねられ、物語の一部として存在していることに新鮮さを感じた。また、『ストレンジャー・インパラダイス』(『キスメット』より)で中井オリジナルを書いたり、『人生が二度あれば』(井上陽水)を中井弾き語りでみせるなど、さまざまな挑戦も。ラストには『Somewhere』(『ウエストサイド物語』より/訳詞:片亜希子)を熱く歌い演じ、ここでしか味わえない濃厚なひとりミュージカルをつくりあげた。

2部のミュージカルコンサートは「ラ・マンチャの男」(『ラ・マンチャの男』より)でスタート。お客様からのリクエストをもとに選曲したり、演と演で曲を変えるなど、客席と近い雰囲気で進められていく。映画『ラ・ラ・ランドメドレーでは、ピアノ長濱)とドラム&パーカッション(テオクソン)の演奏中井も加わり、客席を楽しませた。さらに『美女野獣』や『レ・ミゼラブル』(共に演)など中井歴史を感じられる選曲も。1部とはまた違い、1曲1曲で違う人物を生きるように歌い上げる中井の姿が印的だった。

MCでこのコンサートシリーズを「中井中井でいるための大事なコンテンツ」と話した中井。その想いは、生き生きと歌い、演じ、つくりあげる様に滲み出ていた。11月には第4弾、さらに初の大阪演も決定。きっとまた新しい姿を見せてくれるであろう演に期待したい。

取材・文:中川

中井智彦 撮影:土居政則