Aqours 3rd LoveLive! Tour~WONDERFUL STORIES~ 2018.6.9(SAT) メットライフドーム

静岡県沼津市・内で生まれたスクールアイドルグループAqours」の奮闘を描いた、人気テレビアニメラブライブ!サンシャイン!!』。そのメンバー9人を演じるキャストが実際に「Aqours」として歌とパフォーマンスを繰り広げるライブツアー第三弾『Aqours 3rd LoveLive! TourWONDERFUL STORIES~』が、6月9~10日の埼玉県メットライフドーム演を皮切りにスタート。このレポートではにも恵まれた初日演の様子をお伝えしていこう。

オープニング未来の僕らは知ってるよ」!

この日はに恵まれたこともあり、半開放メットライフドームであるにも関わらず、満席となった会場内はファンの熱気で開始前から熱く盛り上がる。そんな中で午後5時と同時にコンサートスタート

ステージに設置された三面オーロラビジョンメロディと共に映し出されていくAqoursメンバー達。客席はそれに合わせて、各キャラ毎のイメージカラーサイリウムで一面が染まり、ライブへのテンションを高めていく。そしてライブでのフル披露は初めてとなるTVシリーズ第2期オープニングテーマ未来の僕らは知ってるよ」で3rdライブツアーの幕が開いた。

オーロラビジョンに流れるTVアニメオープニング映像と、メンバーライブパフォーマンスが絶妙のシンクロを見せ、ラストの決めポーズアニメライブで同時に決めたところで、会場のテンションは一気にMAXへ。そして、そのまま二曲の「君の瞳を巡る冒険」へ。一曲とは対照的なクールダンスナンバーで、メンバーの見事な歌とダンスや、メインの二人が抱き合う振り付けに会場が歓に包まれる一幕もあった。

オープニングの二曲が終わったところで最初のMCタイムスタート。昨年の2ndライブツアー千秋楽がこのメットライフドームだったことを受けて、「みんな、ただいまー!」の挨拶に四万人のファンが「おかえりー!」と応える。さらに各メンバー挨拶では津島善子役・小林愛香ヨハネ(善子の自称)に扮したパフォーマンスを繰り出したのを皮切りに

埼玉演も一緒にがんばルビィ!」(黒澤ルビィ役・降

ダイヤッホー!」(黒澤ダイヤ役・小宮有紗

「おはなーまるー!」(国木田花丸役・高槻かなこ

など、各人がメンバーに由来したコールを客席とかわしながら挨拶を進めていく。そして「ついてきてくれますかー?」のコールレスポンスを三回繰り返して、再びライブパートスタート

コミカルアップテンポな「“MY LIST” to you!」から、オリエタルな曲調に合わせた炎の演出やTVアニメ映像とのシンクロが盛り込まれた「MY 舞TONIGHT」、そして前曲後半から移動したアリーナ中央の円形ステージで、Aqoursの原点でもある1stシングル君のこころは輝いてるかい?」と三曲連続で披露。「君のこころは輝いてるかい?」でも本編の名場面を交えたTVアニメ映像ライブシンクロし、ファンAqoursの歩みを味わいながら盛り上がっていった。

■あの高難度振り付けをリアルで再現! さらなる成長を見せるAqoursパフォーマンス

曲が終わりAqoursが引き上げると、オーロラビジョンには学校の統阻止に向けてがんばるTVアニメAqoursの軌跡を辿る名場面映像が流れる。そして映像は地区予選突破をかけて高難易度ダンスに挑む彼女達のがんばりを描いた2期第6話「Aqours WAVE」のダイジェストへと移り、そのまま同話のラストを飾った「MIRACLE WAVE」がライブスタート

第6話と同じ衣装に身にまとい、メンバー全員難易度の高い振り付けを見事にこなした。それだけではない。本編で千歌が仲間に支えられての特訓の末に身につけたロンダート(側方倒立回転跳び1/4ひねり後向き)からのバク転という高難易度のアクロバットを、高海千歌役・伊波杏樹が見事に成功させて会場は割れんばかりの歓が巻き起こった! 

曲の後のMCでもみんなが息を切らし、伊波杏樹へ多くのファン援が。そしてこのアクションを巡るドラマを見せた松浦果南役・諏訪ななかとのエールの交換からのハグに会場は暖かな盛り上がりに包まれた。

曲の後に会場は暗転し、幕間のスペシャルアニメとして「ヨハネとルビィの楽屋レポート」がスタート埼玉を「日本サバンナ」と言い切り、「(さい)の」に引っかけてサイに扮装した梨子・果南・ダイヤ・曜と共に楽屋に突入した彼女達を待ち受けていたモノは……というシュールな笑いの後を受けて、ライブは後半戦へ突入。

ソロパートの後はサプライズが続く

ここからは千歌・丸・善子(ヨハネ)・梨子ソロナンバーが四曲連続で続く。

One More Sunshine Story/ 高海千歌」は白雪姫衣装伊波杏樹ミュージカル風に熱唱し、「おやすみなさん! / 国木田花丸」では明かりのようなイエローのドレスをまとった高槻かなこが、ゴンドラアリーナを移動しながらまったりとした雰囲気で歌い上げた。続く「in this unstable world/ 津島善子」は小林愛香堕天使イメージした羽根を付けた衣装を身にまとい、しいシャウトや中央ステージでのダンスを交えて、ダークロックナンバーを見事に歌いきる。そしてソロラストを飾る「Pianoforte Monologue/ 桜内梨子」は、ピアニストの梨子イメージしたピンクの音符の本流があふれるビジュアル演出と共に、逢田梨香子ピアノ演奏のようにしっとりと聴かせて、ソロナンバーパートの幕は閉じた。

ここから再び会場暗転の後に、幕間スペシャルアニメクイズ四万人にききました」がスタート。千歌が会場のファン四万人にいつの間にか聞いていたというアンケートを基にしたクイズに、他の8人がツッコミチームボケチームに分かれて挑むという、懐かしのクイズ番組スタート

問題は「メットライフドームに何をしに来ましたか?」「Aqoursで一番可愛いのはですか?」の二問。回答者から「いつ聞いたのよ!」とツッコまれるも、千歌が「聞いたよねー?」と観客に呼びかけファンが「ハーイ!」と応えて会場もほっこりした空気に。

幕間を終えて、いよいよライブ折り返し地点に。「恋になりたいAQUARIUM」の衣装をまとったAqoursが歌うのは、統合を阻止できず標を見失ったメンバー達の迷いと再起を描いた2期第7話の挿入歌「空も心も晴れるから」。オーロラビジョンに流れる同エピソードの名場面をバックに、9人が中央ステージへと向かう通路に並んで、TVアニメAqoursの面々の悩める心を切なく歌いあげる。ファンもそれに応えるように極色のサイリウムが客席を染め上げていき、Aqoursはそれに導かれるように中央ステージへ。そのまま歌のテーマを繋ぐように、悩みを振り切ってへと羽ばたくイメージの「SKY JOURNEY」がイメージしたブルーのライティング演出と共に歌われた。

そんな流れを締めくくるナンバーが、2ndシングル恋になりたいAQUARIUM」。水族館を舞台にしたアニメ―ションPVが中央ビジョンに流れ、それにシンクロするように左右のビジョンと中央ステージで歌とダンスが繰り広げられるというアニメリアル融合ファンも盛り上がり、客席はイメージしたサイリウム一色に染まった。

■サプライズゲストも登場し、ステージAqoursの「物語」をライブで追体験する間に

 

今回のライブTVシリーズ2期のAqoursの軌跡をアニメ映像ライブで追体験するような構成・演出となっており、続いてオーロラビジョンに流れたのは統阻止ができずに一度は心が折れたものの、応援してくれる生徒達の願いを受けてラブライブ!歴史浦の星女学院の名前を刻む決意を固める第7話「残された時間」、そして北海道地区大会のゲストに招かれ、ライバルであるSaint Snowとのドラマが描かれた第8話「HAKODATE」第9話「Awaken the power」のダイジェスト

再びアニメシンクロしてライブに突入しようとしたところで、Aqoursと共にSaint Snow鹿角良役・田野アサミ鹿角役・佐藤日向が現れるというサプライズが。そして披露される曲は、本編で一度だけ結成された合同ユニットSaint Aqours Snow」の「Awaken the Power」。TVアニメの展開をリアルに再現したかのようなライブに、ファンもさらなる盛り上がりで応えた。

曲の後のMCではSaint Snowの二人から「こうしてライブができて嬉しいです」との挨拶や、第8~9話のメインを努めた黒澤姉妹鹿角姉妹感謝ハグをかわして涙を浮かべる一幕も。さらに次の曲の準備のために引き上げるAqoursに代わって、Saint SnowのみでのMCコーナーが始まるなど、曲以外でもサプライズが続いた。

MCコーナー終了後、再びオーロラビジョンには果南・ダイヤ莉ら三年生組の思い出と立ちへの決意を描く第10話「シャイニーを探して」、学校との最後の思い出を作る閉校祭を描いた第11話「浦の星女学院」、そして決勝大会前のそれぞれの決意を描いた第12話「」のダイジェストが流れ、いよいよラストに向けての気持ちを盛り上げてくる。

観客席からもアニメ映像に合わせて「アークーアッ」コールが巻き起こり、第12話のクライマックスの「アクアー、サンシャイン!」と共に、彼女達が全大会で歌ったナンバーWATER BLUE NEW WORLD」が始まった。ここまで積み上げられた会場の空気と新たな立ちへの思いを込めた熱い歌と、アニメと一体化したようなシンクロ度で繰り広げられるライブは、まさに本編ラブライブ!大会決勝の追体験というべき間を生み出していた。

曲が終わりAqoursが引き上げた後、静かで雄大音楽と陽射し(サンシャイン)を思わせるライティングが会場を満たしていく。そしてオーロラビジョンから流れ出したのは、決勝大会で歌いきった後らしき楽屋のと、やりきった思いをる9人の会話。そして優勝後のアンコールに応えるために再びステージへと現れたAqoursが歌うラストナンバーは、TVシリーズ1期オープニング題歌の「青空Jumping Heart」。1期オープニングアニメベース映像シンクロしながら、Aqoursの辿り着いたゴール始まりの歌で締めくくるというセレクトは、今回のライブに相応しいグランドフィナーレだ。

こうしてAqoursの軌跡を辿る時間はラストを迎え、一緒に盛り上がったファンへのAqoursからの感謝の言葉と共にライブはいったん終わりを告げる。

ほどなくして会場にファンアンコールき渡る。そして「Landing action Yeah!!」のメロディと共にツアーTシャツ着替えAqoursの面々が登場。3台のゴンドラに乗り込んで、歌いながらアリーナを周回していく。そして「今日ありがとうございました!」という感謝の言葉の後、そのままアンコール2曲勇気はどこに? 君の胸に!」へと突入。ライブでのフルバージョンは初お披露ということで、ファンにはうれしい贈り物だ。

アリーナを回り終えてステージに戻ったAqoursから「みんなの聞こえたよ! ありがとう!!」とめての感謝の言葉が届けられる。そして11月18~19日に東京ドーム演『Aqours 4th Love Live!~Sailing to the Sunshine~』の開催決定の報告にわき上がるファンの歓を受けながら、いよいよアンコールの時間もラストへと向かっていく。

※詳しい発表内容は https://spice.eplus.jp/articles/192605 にて。

 最後のMCでは、各メンバーがそれぞれ今回のライブや来たる東京ドームへの思いをっていく。思い出の深いメットライフドームから3rdライブを始められた嬉しさと、そこに集まってくれた四万人のファンの思い、そして「この9人で歌えて良かった」「私達がキラキラけるのはファンのみんなが照らしてくれるから」と、Aqoursのすべてへの感謝とこれからの成長への決意の言葉がと共に、今演のラストナンバーとしてTVアニメ2期第13話を飾り、今回のツアータイトルにもなった「WONDERFUL STORIES」が歌われた。本編では物語Aqoursの集大成として紡がれた歌だけに、多くのファンを合わせて歌いながらAqours一体となり、最高のグランドフィナーレとしてライブを締めくくった。

アニメリアル、二つのAqoursシーレスに繋がり、会場のファン物語の中でAqoursを追い続けた当事者のような感覚を味わえるライブパフォーマンスとなった『Aqours 3rd LoveLive! TourWONDERFUL STORIES~』。アニメライブ進化を見せられたようなこの演が、残る大阪福岡演や来たる東京ドームではどのようにパワーアップしていくのか? 今後のAqoursからが離せないことを実感させられる演となった。

取材・文:斉藤直樹