グレード2の靭帯損傷、「投手大谷」と「打者・大谷」のキャリアくのか

 グレード2の右肘内側側副靱帯損傷で故障者リストDL)入りしたエンゼルス大谷翔平投手。すでに多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受けており、今下旬に予定されている再検の結果を見て、その後の治療方針を決定する方針となっている。今季メジャーを席巻していただけに、米国内でも衝撃的なニュースとなったが、メディアからは二刀流としてのキャリア継続を危惧するも出ている。

 大谷は今季、投手として9試合に登板し、4勝1敗、防御率3.10をマーク先発投手として最速の101.1マイル(約162.7キロ)をマークし、スライダースプリット三振を量産するなどの高さを見せつけた。さらに、打者としても34試合出場で打率.289、6本塁打20打点、OPS(出塁率+長打率).907と活躍し、エンゼルス打線を牽引した。

 しかし、開幕から約2か念の離脱。誌「スポーツイラストレイテッド」電子版では、もし約2週間後にトミー・ジョン手術に踏み切るという結論が出た場合、もしくは手術を回避して打者としての出場を優先した場合、二刀流未来にどのような影があるかを記者が解説する動画開した。

 会者の「トミー・ジョン手術(という選択に至った場合)はオオタニのキャリアにどのような影があるでしょうか?」という問いに、MLB担当のアルバートチェン記者は「二刀流はベーブ・ルース以来ですからね。オオタニの件がどのように進むのかは分かりません」と前置きした上で、「投手大谷」について言及。「もし手術を受けるのであれば、オオタニは来季プレーできなくなります。彼はとても良い投手です」。これは当然のことだが、投手トミー・ジョン手術を受けた場合は復帰まで14か程度かかるとされており、来季中には復帰できない可性も出てくる。

「オオタニがどのようにプレーするのか、きっぱりと決断しなければならないのかも」

 では、「打者・大谷」はどうか。「彼はとても良い打者です。打者オオタニによる、期待を上回る活躍は今季のサプライズでした」。チェン記者は、まずは故障するまでの活躍を絶賛。そして「エンゼルスプレーオフ進出をしていますが、同地区にアストロズマリナーズがいて厳しい状況です。投打にオオタニが必要です」と訴えた。

 トミー・ジョン手術を受けないのであれば、打者として先に復帰するというプランも出てくる。マイク・ソーシア監督は「打者として先に戦列復帰できる可性があるかは、医療スタッフの判断を待ってから決める。メカニック的に見て、打撃が肘に影があるのか、やめておいた方がいいのかどうか。3~4週間のうちに再検して決めていく」と話しており、ドクターストップがかからなければ、その可性は十分にある。

 チェン記者も「エンゼルスは方法を見つけるでしょう」と分析。一方で、二刀流としての未来をこの段階で決めなければならない可性があるとも摘する。二刀流継続するのなら、もしくは投手としての将来を重視するのであれば、当然、理は禁物。ただ、打者としての未来を優先的に考えるのであれば、今季も多少の理はきく。プレーオフ進出をエンゼルスにとってもプラスになる。

「打者オオタニはプレーできるでしょう。しかし、これはオオタニのキャリアにとってどのような意味を持つでしょうか? オオタニは投手でしょうか、打者でしょうか? エンゼルスはこの先、オオタニがどのようにプレーするのか、きっぱりと決断しなければならないのかもしれません」

 この靭帯損傷が二刀流未来にどのような影を与えるのか。センセーショナルな活躍を見せていた大谷の今後に米国でも大きな注が集まっている。(Full-Count編集部)

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】