会見

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レスリング女子で五輪4連覇を達成した、伊調馨選手らへのパワハラ問題を受けて、日本教会強化本部長を辞任した、栄和人が、14日に都内で謝罪会見を行った。

試合直前のわずか20分間の予定で設定された会見の形式や、栄氏が語った弁明内容に、コメンテーターをはじめ、インターネット上からも怒りの声が相次いでいる。

■試合前の「時短・謝罪会見」

栄氏の謝罪会見は14日、10月に開幕する世界選手権の代表選考会を兼ねる全日本選抜選手権の試合前、午前9時20分~約20分間の間で、「生中継禁止」の制約のもと設定された。

会見中、栄氏は用意された文章を読み上げるかたちで、「伊調選手、田南部コーチに深くお詫びしたいと思います」と謝罪。「パワハラ認定」については…

「コミュニケーション不足が生んだことが、このような事態になったなかな、と深く反省しております」

と弁解した。なお、伊調選手への直接の謝罪については…

「これから協会を通じて会って、直接謝罪したい」

と、まだ行っていないことを明かした。

■三田友梨佳アナは厳しく批判

「中継禁止」の会見のもようは、同日放送の『グッディ!』(フジテレビ系)など多くの情報番組でも扱われ、様々なコメンテーターが、会見の内容について厳しく批判。

フジテレビの三田友梨佳アナは、「被害者に直接謝罪した後での会見、というのが大前提」としたうえで…

パワハラが認定された直後でもない、試合に挑む直前のタイミングに、時間制限付きで(会見を設定した)って考えると、本当に謝罪したいんじゃなくって、監督として試合に挑む立場を守るための会見だったのではないか」

と、栄氏の「謝罪」の仕方について、強く批判した。

■「日大にそっくり」と批判殺到

栄氏の会見映像を見た視聴者からは、栄氏の「コミュニケーション不足」と言う弁明が、「悪質タックル問題」を受けての日大・大塚吉兵衛学長が会見で語った言い分にそっくりだ、とする批判の声が殺到している。

「こんな不誠実な人に、スポーツに携わってほしくない」という声も少なくない。

タイミングや謝罪の仕方、弁解内容など、全てにクエスチョンマークつくような、栄氏の会見。世界で活躍するアスリートが、安心して競技に打ち込むことのできる体制が整えられることを、願うばかりである。

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(文/しらべぇ編集部・もやこ

レスリング・栄監督の「時短会見」が物議 「日大そっくりな弁解」に批判殺到