吉高由里子演のドラマ正義のセ』(日本テレビ系)の最終話6月13日に放送され、均視聴率は10.0ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.1ポイントアップし、4週間ぶりに2ケタ視聴率で終了しました。

 ネットでは放送中から、「最終回なのにクソ回」というが続々と上がっていたのに、2ケタ視聴率だとは……。正直、「この数字は本当なのか?」と疑問です。その理由は後半で説明するとして、あらすじから振り返っていきましょう。

(これまでのレビューこちらから)

■圧力にも果敢に挑む新米検事!

 衆議院議員・中条良成(宅麻伸)の長男・秀成(落合モトキ)が犯した殺人事件を担当することになった々子(吉高由里子)。秀成は取り調べで、被害者の入江佐藤祐基)と肩がぶつかったことでからまれ、抵抗したところ、入江仕事具である包丁を取り出し襲ってきたために身を守ろうとしたら、誤って入江を刺してしまったと。秀成のを裏付ける撃者も現れる。また他にも、過去入江が傷事件を起こしていたことも発覚。事件は正当防衛で解決するように思えた。

 しかし、入江の勤務先である飲食店の先輩板前入江の人柄を聞くと、好青年であることがわかり、々子は疑いを持ち始める。そんな時、事件発生時刻直前に秀成からしつこくナンパをされ、困っていたところ入江が止めに入ってくれた、という通りすがりの女性からの新言が見つかる。この新言から々子と相原安田顕)は秀成周辺の捜も進めることにする。

 そんな中、秀成の・良成が弁護士とともに港南支部を訪れ、秀成の釈放を要。拒絶する宮支部長寺脇康文)だったが、良成は検察上層部とのつながりをほのめかし、圧を掛け、マスコミまでも動かし、世論を検察批判の流れにしようと企んでいた。

 秀成の地元に向かった々子と相原は、秀成が通っていた高校へ向かい、向かいにある飲食店に聞き込みをする。すると、昔から秀成は横暴で問題を起こすたびに良成がで解決していたことが判明。秀成への疑惑が濃厚になる。

 秀成を再び取り調べを行うことに。過去の悪行と新言を突きつけると、秀成の態度が急変するも、殺意を否定する。そんな中、今度は最初の言者と良成は裏で繋がっており、利関係があるという拠が見つかり、々子は3度の秀成への取り調べを行う。

 何も有拠がないままの々子は、入江の最後について秀成を問う。すると、秀成は観念したように、入江を刺したことを認め、良成が「入江から手を出してきたため、身を守るために刺したと言し、正当防衛しろ」と言ったと告白。今度は良成のもとを訪れ、秀成が自したことと、殺人罪で起訴することを伝えたところ、良成は観念。「息子のことをよろしくお願いします」と言い残し、事件は事解決した、という内容でした。

■名作検事ドラマ『HERO』と類似!

 今回の内容ですが、「議員の息子殺人事件を起こし、父親が圧をかけてくる」といった刑事・検事ものドラマにはよくある内容です。ただ、放送中、「あれ、どこかで見たことあるな~これ」といったがチラホラ上がり、よくよく考えてみたら、今回の話、2001年に放送された『HERO』(フジテレビ系)の第2話「帰れないふたり」にそっくりなんです。こちらの方の内容も「代議士息子殺人事件を起こし、弁護士が圧をかけてくる」といったもの。父親弁護士の違いと、事件の内容が違うだけで、後は全部一緒。被疑者の顔に殴られたアザがあるのも一緒。言者が被疑者をって被疑者に都合のよい言をするのも一緒。

 最終回でついに“パクり”に走るなんて、衝撃過ぎます(笑)。放送開始直後から『HERO』と較され、「出来が悪い」と言われてきました。だからと言って、最後の最後でパクりをするとは……。これは、批判している人たちへのあてつけなんでしょうか? それも、『HERO』では第2話と始まったばかりにやっていたライトな内容の作品を最終回という見せ場に持ってくるとは、何を考えているのか。作品の選択ミスなのか脚本家ネタ切れが原因なのかわかりませんが、本当、最終回ぐらい本気でやってほしい。「視聴者バカにするな」と言ってやりたいですね。

■最終回にしてベストオブ“クソ回”が誕生!

 今回、Twitterで一番多かったコメントが「今までの回で一番ご都合主義だった」という批判。「最終回だからいう。ご都合主義がすご過ぎて最高にクソ!」「この展開は現実社会ではありえないでしょ!」といったが続々と上がり、最終回だけ見たという人からは「見てなくてよかった」「時間の無駄」と厳しいも上がっていました。

 視聴者が気に食わなかったというシーンは大きく言って2カ所。

 秀成から自を取るシーンがあるのですが、秀成は昔からわがままで横暴な人柄だと捜でわかっているのですが、そんな人間を々子は「入江の最後の言葉や様子を教えてくれ。入江彼女に伝えたいから」と“泣き落とし”で自させようとするのです。これ、普通に考えて理でしょ。20年以上性格悪いまま生きてきた人間が、泣き落としで自するとは思えません。でも、なぜか々子の5分程度の演説落ちするんですよ(笑)。「はい、出た~ご都合主義~」と言うしかありません。

 また、父親の良成に秀成を殺人罪で起訴すると伝えに行ったシーンも酷すぎる。々子はこれまた泣き落としで理解してもらおうとするのです……。息子の釈放のためにメディアを操作し、検察に圧をかけるという悪徳議員だった父親20代半ばの新米検事の言葉で理解すると思いますか? これだけ悪事を働いている人間が変わるなんて普通ありえませんよね。それが、なんと、ものの3分で「息子をよろしくお願いします」と々子に向かって頭を下げたんです(笑)

 今までも々子の説教で自するというシーンばかりで正直うんざり。宗教団体の集会を見てるような気分がしてドン引き々子は教祖さまですか?

 そして、一番びっくりしたのが、息子殺人を隠し、正当防衛にしようと企んでいた父親には議員辞職だけで、法律のお咎めなし。「おい、権に負けてるぞ! 『正義のセ』と逆だぞ!」と思いっきり突っ込んでしまいました(笑)

 一応、検察監修の方がいるようですが、本当にアドバイスをもらっているのでしょうか? 家族に対し、事件内容をペラペラしゃべり、人保護はガン視していましたが、監修の方は何も注意を入れてないのかと疑問です。もしかしら、名前だけ貸してるのかもしれませんね!

■1番の功労者は安田顕!

 同ドラマで、一のよかった点をあげるとしたら、々子の担当事務官役だった安田顕の演技です。保育園事件の回での、泣きの演技や、々子とすこしずづ打ちとけ合っていく姿など、実にうまいです。

 そして今回、最もよかったと視聴者から絶賛されていたのは、最後に々子を検事としてほめるシーン。「セリフジーンときた!」というがたくさん上がっており、々子の演説シーンよりも視聴者にはいた模様。中には安田を見るためだけに同ドラマを見ていたというも。Twitterでは毎回、吉高へのコメントよりも安田への評価のの方が多く、もしかしたら、影の役は安田顕だったのかもしれませんね。

 以上、最終回レビューでした。

 同僚検事・大塚三浦)との関係がきちんとしないまま終わってしまったため、もしかしたら、続編やスペシャルドラマがありそうな予感。ただ、最終回で酷すぎるクソ回を見せられただけに、今回のように2ケタは難しいかもれません。もし、やるとしたら吉高よりも人気のある安田顕スピンオフをやってくれることを願っています。

(どらまっ子KOROちゃん)  

『正義のセ』公式ホームページより