元セレッソ大阪FWカカウ氏がロイスに太鼓判
ロシア・ワールドカップ(W杯)がついに開幕した。その4年に一度の祭典で誰が最優秀選手賞に輝くのかも、大会の注目ポイントの一つだ。過去にセレッソ大阪でプレーした経験を持つドイツ代表OBのカカウ氏は、そのMVP候補にドイツ代表FWマルコ・ロイス(ドルトムント)を挙げたと、ブンデスリーガ公式サイトが伝えている。
スター選手がひしめくW杯で最も活躍した選手に与えられるのが、アディダス・ゴールデンボール賞だ。前回のブラジルW杯では、準優勝のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)が受賞した。
今大会は、そのメッシやポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)、ブラジル代表FWネイマール(パリ・サンジェルマン)が最右翼と言えるだろう。
しかし、カカウ氏はW杯初出場の選手の名前を口にした。
「彼は世界最高選手の1人」
「私はロイスがついにW杯の舞台でプレーできる機会を得たことがうれしい。このままフィットし続けることを祈っている。私にとって、彼は世界最高の選手の一人だ。素晴らしいドリブラーで、並外れたスピードがあり、ゴール前でのプレーは別格だ。ロイスはこの大会の最優秀選手になると考えている」
日本のMF香川真司のチームメイトとして日本でもよく知られた存在だが、度重なる負傷に苦しんだ“ガラスのエース”は、2011年に代表デビューを飾りながらもW杯とは縁遠いキャリアを過ごしてきた。ブラジルW杯も大会直前の親善試合で左足首を負傷し、棒に振っていた。そのロイスが、29歳でようやく初の大舞台に挑む。
一方で、ブラジル出身のカカウ氏は現役時代、ドイツに渡った時は9部相当のクラブからキャリアを歩んだ苦労人。その後、ドイツのシュツットガルトなどで活躍し、2009年にドイツ国籍を取得すると、翌年の南アフリカW杯に出場した経歴を持つ。そんなキャリアを過ごしたカカウのW杯初出場は、奇しくもロイスと同じ29歳だった。
今回初出場となった、ロイスにかつての自分を重ね合わせ、エールを送ったのかもしれない。連覇の懸かる前回王者においても、ロイスは間違いなくキープレーヤーの一人。ドイツが順当に勝ち上がることができれば、その名がMVP候補のリストにも、きっと記されることになるだろう。
(Football ZONE web編集部)
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