前のペットブームと言われて久しいですが、などをはじめとするペット家族同然にかわいがる人は少なくありません。一方で人間の身勝手な行動によって行き場をなくしてしまった動物たちも相変わらず存在しています。こうした小さな命が悲しい運命をたどらないように、さまざまな取り組みを行っているのが動物保護団体です。 今回は、日本で初めて保護猫カフェ運営に取り組んだNPO法人東京キャットガーディアンの活動について紹介したいと思います。

猫と猫を助けたいと思っている人をつなげる仕事

NPO法人 東京キャットガーディアンは、保健所などの行政機関からを引き取り、新しい家族へ譲渡する渡しをしています。保護をして飼育をするのはもちろんのこと、不幸な命をこれ以上増やさないよう、譲渡する前の全ての去勢不妊手術をするのが大きな特徴です。

もう一つの大きな特徴は、猫カフェスペースを備えた解放シェルターを日本で初めて作ったことです。

・従来のような週1度の譲渡会では少ない
・里親を希望する人には、ゆったりとくつろいだ自然な姿で動き回るを見てもらいたい
イベント会場などへ移動するのは、ストレスがかかる

この3つの考えから、ストレスがかからないように、常に人間がのいるところへ出向くことができる場所を作ろうと考え、保護猫カフェというスタイルになったのだとか。

「足りないのは情ではなくシステム」と東京キャットガーディアンが訴えるように、今までになかったシステムを作り上げることで、多くのたちを救っているのです。

猫のことを第一に考えられる人に、ボランティアに来てほしい

今回代表の山本葉子さんに活動の内容について、お話を伺うことができました。

―― 東京キャットガーディアンが望むボランティアはどういう人ですか? 

一番重要なのは、私たちはのために活動をしているということです。そのため「ボランティアを経験
したいから」「どんな世界かちょっと見てみたいから」という興味本位な気持ちではなく、あくまでものために
活動ができる人に来ていただきたいと思っています。

また、たちの世話は短期間でできるようになるものではありません。そのため長期にわたって取り組
める人でなければ難しいと思います。

こうしたことを念頭に置いて「本気でやってみたい」と思うのなら、当団体のホームページの内容をし
っかりと読んで、面談の申し込みをしてください。

―― ボランティアを採用する時に面談があるのですね。 

私たちの活動は、酪農や畜産に携わる人たちと同様の考え方を持っていただく必要があります。例えば
がいるケージの掃除や消毒のやり方を間違えれば、すぐに感染症が出てしまいます。そのようなリス
クを避けるために、ボランティアとして入ったばかりの人はに触ることはできません。

こうした考え方をしっかりと理解いただく必要がありますので、ボランティア採用時には面談を実施し
ています。「が好きだから」「かわいいから」という気持ちだけではこの仕事をすることは難し
いと考えています。

まずは活動をいろいろな人に知ってほしい。そのために高校生ボランティアができることとは?

―― 小さな命を預かる仕事で責任重大だと思いますが、高校生にできることはあるのでしょうか? 

先ほども言いましたが、酪農や畜産に携わる人と同様の気持ちで接する必要がありますから、直接と接する仕事をするのは難しいです。

ただ私どもでは、毎22日に「ネコ活」という1日のボランティアと勉強会を開催しています。実際にシェルターで使う寄付をしていただいたタオルを切ったり、使い捨てトイレを作ったりという作業をしますので、高校生が参加しやすいのではないかと思います。

また私どもの仕事の世話だけではありません。フロアーの掃除も必要ですし、運営しているリサイクルショップで販売の手伝いや品出しをするという仕事もありますので、そういったことに関わることは可です。一口に販売の手伝いと言いますが、決して簡単なことではありません。全て寄付していただいた品物を扱っています。きちんとそれらを管理して、寄付していただいた人へお礼状を出すというところまでトータルにできるのある人にお願いをしたいと考えています。

―― 移動譲渡会も行っているようですが、これはどういう方法で行われていますか? 

のために作った「幸せ黄色」にたちを乗せて、人の集まるホームセンターなどへ伺い、定期的に譲渡会を行っています。このたちのストレスを最小限にできるようにした工夫された作りで、エアコンで内を適正な温度に保つなどしています。

の譲渡だけでなく当団体が作っているグッズの販売も行いますので、グッズを購入いただくことで保護活動の支援になります。

この活動はに土日を中心に行うので、高校生ボランティアが会場でパンレットを配って掛けをしたり、グッズの販売を手伝ったりすることは可かと思います。

私たちの活動を広く知ってもらうためには、広報活動はとても大切ですので、これからもこのような活動をどんどんしていきたいと思っています。



太陽がさんさんと降り注ぐとても明るい造りのシェルターでは、たちが思い思いに日向ぼっこをしてくつろいだ表情を見せていました。取材中も多くの人がシェルターを訪れ、たちと触れ合ったり、中には真剣な表情でを見つめ、考えている人もいました。

大切な命を預かって保護をする仕事ですので、決して軽い気持ちで行えることではありません。少しでも興味を持ったら、ぜひ東京キャットガーディアンホームページをじっくり読んで、自分にできるボランティアかどうかを考えてみてください。

東京キャットガーディアン ホームページ

【取材協
NPO法人 東京キャットガーディアン 代表 山本 葉子
公式HP: https://tokyocatguardian.org/

【参考文献】

を助ける仕事 保護猫カフェ付きシェアハウス』 光文社
山本 葉子松村 徹 著 

野良猫の拾い方』 大泉書店
  東京キャットガーディアン 監修