熱戦が続くサッカーFIFAワールドカップロシア大会。開催国ロシア代表は15日の初戦で、サウジアラビアを5対0で下した。参加国中、FIFAランクは最低であるロシアは、勝ち上がれば弱小との汚名を返上できる。7月15日モスクワのルズキニ・スタジアム(8万9000人収容)で行われる決勝まで、目が離せない。

東ヨーロッパで初めて開催される今大会ではロシア国内12会場で熱い試合が繰り広げられる。もう少し、数字でFIFAワールドカップを見てみよう。

ロシアFIFAワールドカップ開催に、スタジアム増設など設備投資で110億ドルを投じたとされている。FIFAは優勝国代表チームに賞金3800万ドルを送る。この金額は、ブラジル杯よりも、300万ドル、南アフリカ杯よりも800万ドル多い。

2位は2800万ドル、3位は2400万ドル、4位は2200万ドルを送られる。ベスト8に勝ち進んだチームには1600万ドル、ベスト16は1200万ドルの賞金を得る。17位~32位も、800万ドルを受け取る。さらに、全出場チームには経費として150万ドルずつが支払われる。

ロシア大会の賞金総額は、6億9100万ドルで、前回大会の40%増しとなった。FIFAはまた、傷害補償のために1億3400万ドルの保険を予算に組んでいる。

いっぽう、格付け機関ムーディーズインベスターズ・サービスは、2018年のサッカーワールドカップロシア経済にほとんど影響を与えないと指摘した。これは、開催期間は1カ月と限定的であることや、ロシアの経済規模は非常に大きいことから、国家レベルでの経済的な影響は限定的」と分析した。

32の国の代表チームの全エントリー選手中、最年長はメキシコ代表MFラファエル・マルケス選手の39歳。最年少はオーストラリア代表MFダニエル・アルザニ選手で19歳と5カ月。19歳の選手はほかにもイングランドフランスパナマナイジェリアセネガルのチームにいる。

初出場国はパナマアイスランドロシア大会では、FIFAワールドカップ初のビデオ副審制度導入する。彼らは、モスクワにある国際放送センター(IBC) の映像運用室で、モニターを確認しながら、オフサイド判定などについて誤審を指摘する。一試合につき4人付くという。試合会場現地ではこれまで通り主審1人、副審2人、第4の審判1人の計4人で進められる。

FIFA6月13日モスクワで開いた総会で、2026年大会の開催地決選投票では史上初の3国共催を掲げていた米国・カナダメキシコに決めたことを発表した。

(編集・甲斐天海)

FIFAワールドカップ試合会場前のキャラクター・ザビベカくんがほほ笑む. (Reuters/Sergey Pivovarov)