(©ぱくたそ)
当サイトでも断続的にお伝えしている、18日に発生した大阪北部地震。登校中にブロック塀の下敷きになった9歳女児ら5名がすでに亡くなっており、余震にも警戒が向けられている。
そんななか、連絡用にスマホ、携帯電話を学校に持ち込んだ生徒が、教師にそれを没収される出来事が相次いでいるようだ。
■親からの安全確認の電話で没収に
たとえば、奈良県にある有名私立進学校の生徒は、以下のようにツイートし、学校外で見回り中の体育教師にスマホを没収されたことを告白。事情を説明するも…
「地震が昨日あったから親に持ってけ言われてる言うたら、学校に規則に反するって言われたから、非常時の親との連絡とか自分の命より、ルールが大事ですか? って反論しても学校のルールや言われて終わりました」
と、受け入れてもらえなかったよう。
また、親から来た安全確認の電話が原因で、スマホを没収されてしまった人も少なくないようだ。
今日は学校の地震への対応が死んでました。
校則で禁止されてても携帯で“家族の安全確認”くらいしてもいいでしょうが。
心配する親からの電話?の着信音でスマホを没収された人も居ました。どうせあなた方は職員室でスマホ使って家族と連絡してるでしょう?ニュース見て情報も得てるでしょうね。 pic.twitter.com/PGBiq9AWrl
— しょうがちゃん@ふぁぼ返します (@sho_gachan) June 18, 2018
地震あって電車も止まってるのに通常通り授業するし相変わらずスマホは使っちゃダメだし親から電話きた生徒のスマホ没収するし放課後になってようやく今日だけってスマホ許可もらったけど親と連絡とれなくて学校でれない生徒溢れてたしなにが避難訓練やいざというときに何も役に立ってないやん😂
— そうめん🍅 (@sososo_sou) June 18, 2018
大きな地震が起きた際に気になるのは、家族や親しい友人の安否。しかし、校則が厳しい学校の生徒はそれができないらしい。
■地震速報を受け取らないように設定するケースも
また、スマホの持ち込み自体は容認されていても、音が鳴った時点で問答無益で没収されてしまうケースもあるようで、その結果、「緊急地震速報が鳴らないようにしている」人や、「電源そのものを切っている」人も多くいるようだ。
先生によってはこういう時もスマホ没収する人がおるって分かったから地震速報とか土砂災害警報とか受け取らんようにした。
これで多分鳴らんはず…— ❁ザベス❁ (@katsurazabeth) June 18, 2018
うちの高校、スマホの電源切ってカバンに入れとけって言われるんだけど、緊急地震速報の音が鳴ってもスマホ没収されて、あんまり酷いと謹慎とか余裕であるからさ、もう電源切る前に緊急地震速報の通知自体切ってるから、なんかあってもわからんのよね。
— おーぬ☺︎メンブレBBA (@nekosasiato299) June 18, 2018
今日結構な揺れの地震だったけど誰のスマホからもアラーム鳴らなかったんだよね笑
校門入る前に電源切るって校則みんな守ってた笑— カナミア (@EJXBn2pblzTrm7M) June 18, 2018
地震速報で思ったこと
↓
"授業中じゃなくてよかったぁー"
あやうくクラスの半分が没収されるとこでした
あとスマホの重要性— 虹架/ (@DNmR83N4PZeuOp8) June 17, 2018
緊急地震速報は、大きな地震が来ることを前もって伝えることで、被害を防ぐのが目的だ。ゆえに鳴らないとなんの意味もなく、また今後さらに大きな地震(本震)が来る可能性もあることを考えると、こんなときくらい柔軟に対応してもいいのでは…? とも思えるのだが。
■「校則」そのものの改革を求める声
もっとも、スマホを没収した教師を責め立てるのも、この問題の本質からズレるだろう。彼らはあくまで自分の職務を遂行しただけであり、改善していくべきは校則そのものなのだ。
ツイッター上でも、今回の地震を機に校則の変革を求める声が相次いでいる。
息子の中学、「スマホ禁止」だが皆、持って来てる。学校は積極的にチェックしないが見つけたら没収。今回の地震でスマホの利便性をあらためて痛感。学校側も意地を張らずに「スマホ使用は個人の良識に任せる」として下さい。日本では「遊泳禁止」、米では “Swim at your own risk.” #校則
— Tsurai25 (@Tsurai251) June 19, 2018
昨日の地震から
校則とは生徒を守るもの。
その校則が生徒を殺すならば校則じゃない。校則でスマホ禁止だから公衆電話で連絡しようとしても約半分は不調だし、取れても綿密に連絡できない。
スマホの所持は自分の命を守ること。これを機に校則の本質を見抜けない学校は考え直すべきだ。#拡散希望
— どこかの気まぐれな海軍好き (@isikei2) June 19, 2018
■「校則に意味はなかった」が3分の2
(©ニュースサイトしらべぇ)
ちなみに、しらべぇ編集部が全国の20代〜60代の男女1,500名を対象に「校則」について調査したところ、65.7%の人が「学生時代の校則には意味がなかった」と回答している。
校則が生徒を守るものであるなら、大きな地震のときのことも前もって考えておくべきだろう。この国で生きる上で、それは避けられることではない。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年10月17日〜2014年10月21日
対象:全国20代〜60代の男女1,500名(有効回答数)
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