大迫半端ないって」――。2018年6月19日に行われたサッカーロシアワールドカップの対コロンビア戦で、大迫勇也選手(28)が73分に決勝点となるゴールを決め、日本中が歓喜に沸いた。

そんな大迫選手は、鹿児島県加世田市(現・南さつま市)出身。現地で行われたパブリックビューイングの様子を聞いてみた。

「大迫半端ない」コールは起きなかったが...

大迫選手の出身地、加世田市は05年に南さつま市へと合併・吸収された。南さつま市の人口は18年5月末時点で3万4533人。合併前、加世田市は交通の要衝となっており、現在も南さつま市の中心部として機能を維持している。実際、地区別では加世田が2万1045人と人口が最も多い地区だ。

南さつま市の観光名所として、プールやレンタサイクル施設がある県立吹上浜海浜公園、日本三大砂丘の吹上浜を一望できる亀ヶ丘、現・南さつま市に上陸し仏教の戒律などを伝えたとされる鑑真をたたえる鑑真記念館などが知られている。

食べ物では、砂丘らっきょう鹿児島県ブランド認証第1号の加世田かぼちゃなどが有名だ。


日本サッカー協会公式サイトによると、大迫選手は加世田市スポーツ少年団、育英館中学校鹿児島県日置市)、城西高等学校(同)を経て、2009年鹿島アントラーズに入団。13年に19得点を挙げるなど国内で活躍したのち、2014年ドイツ2部のTSV1860ミュンヘンドイツ)に移籍した。以降、1部のFCケルン(同)、ベルダー・ブレーメン(同)と海外チームを渡り歩いてきた。そして日本代表として、ロシアW杯へ――。

18年6月19日コロンビア戦当日には、南さつま市役所前にある「総合保健福祉センターふれあいかせだ」でパブリックビューイング(PV)が行われ、320人もの市民が大迫選手のプレーを見つめた。ゴールを決めた瞬間、「来場者の間で『大迫コール』が起き、歓喜に沸きました。ですが、『大迫半端ない』というコールはみんなでは言っていませんでしたね」と市担当者は話す。

というのも、PV来場者には、大迫選手の後援会が作成した2本1組のスティックバルーンが配られており、「大迫勇也」「半端ない!!」と表記されていたからだとみている。


ちなみに、「大迫半端ないって」という言葉は、高校生だった大迫選手率いる城西高が、第87回全国高校サッカー選手権大会準々決勝で滝川第二(神戸市)に勝利した際に生まれた。この試合で大迫選手は4試合連続となる1試合2ゴールを決めるなど、その活躍ぶりに相手選手が舌を巻き、表現したものだ。

市担当者は「(19日の試合では)ゴールを決めて地元が沸いたので、これからもゴールをたくさん決めてもらい、日本の勝利に貢献してもらいたいですね」とエールを送った。

パブリックビューイングの様子(南さつま市提供、以下同)