セネガル戦を引き分け、念願のサッカーW杯決勝トーナメントへ大きく前進した日本代表は、前評判以上の活躍ぶりに、海外メディアからも脚光を浴びるようになっている。

中でも、セネガル戦の前半終了間際に仕掛けたオフサイドトラップには、絶賛の声が相次いでいる。

DF吉田麻也選手は、してやったりと笑み浮かべる

1-1で迎えた前半44分、日本は自陣内でファウルを取られ、セネガルフリーキックチャンスゴール前のセットプレーになり、セネガルボールを蹴り込もうとした。そして、次の瞬間にびっくりするような光景が目に飛び込んできた。

青のユニホームがなんと、白のユニホームの前にディフェンスラインを上げる。日本のゴール前はがら空きの状態だ。

ボールは、セネガルの選手がヘディングしてゴール前に転がり込む。そのままでは日本がピンチだが、これがオフサイドの判定になった。

実は、一連の動きは、計算づくだった。つまり、意図的にセネガルの選手をオフサイドポジションに取り残すという戦術を取ったわけだ。

いわゆるオフサイドトラップが見事に決まった形になり、DF吉田麻也選手は、してやったりと笑って舌を出すような仕草をした。

とはいえ、タイミングを誤れば失敗する恐れもあり、手痛い失点につながりかねない。日本テレビ系の試合中継では、解説者も、前半の終わりごろは選手も疲れたりして仕掛けないケースが多いと驚き、「団結、仲のよさがないとできません、これは」と指摘していた。

ツイッターでは、トレンドワード入り

日本のネット上では、このプレーが大きな話題になり、オフサイドトラップツイッターのトレンドワードで上位に入った。「絵に描いたよう」「綺麗すぎて笑う」「トルシエJAPANがよく使ってたなぁ」といった声が上がった。

海外からも驚きを持って迎えられたようで、ツイッター上でも、英語での絶賛の書き込みが相次いでいる。オフサイドトラップを描いた人気漫画「キャプテン翼」を挙げる声も多く、「これまでは、アニメの中だけで起こったことだと思う」「キャプテン翼が現実になった」などと書き込まれている。

海外メディアも、このオフサイドトラップに注目しており、米ニューヨークタイムズ紙は、セネガル戦を紹介する記事の中で、「日本は、5人のセネガル攻撃陣を残して、美しいオフサイドトラップを仕掛けた」と絶賛した。

メディアJOE」は、わざわざこの戦術だけに絞って記事を書き、タイトルで「日本は、セネガル戦で史上最高のオフサイドトラップを成し遂げた」と持ち上げた。このほかにも、「W杯で見た最も愉快なことの1つだ」(英メディアDREAM TEAM」)、「日本の守備陣が賢いセットプレーを完璧にやった」(同「GIVEMESPORT」)などと紹介されている。

西野朗監督もしてやったり?(2018年6月2日撮影)