ハチ公前(©ニュースサイトしらべぇ

サッカー・W杯で日本代表がグループリーグ突破を決めた。しらべぇ既報のとおり、渋谷は多くのサッカーファンが押し寄せてお祭り騒ぎになったのだが、スリや痴漢を訴える声が多発した。

こういった問題に、ネット上では「渋谷に行くほうが悪い」「悪いのは痴漢をする人」と物議を醸している。

■痴漢問題がなくならない渋谷

19日のコロンビア戦終わりの渋谷でも「痴漢された」「スカートをめくられた」と被害を訴える女性の声が相次いでいた。日本代表の勝利を喜びに渋谷へ行ったつもりが、体を揉みくちゃにされてしまった女性は少なくなかったようだ。中には、通勤や仕事の関係で渋谷を通っただけで被害に遭ったという女性も。

サッカーファンを疑う」「嫌いになった」とサポーターの品位が問われるが、こうした問題はこれまでにも何度もあった。W杯だけでなく、ハロウィンでも同様の被害が見られており、「お祭り状態」の渋谷を危険視する声は数多い。

過去の例から、あらかじめスリや痴漢などのリスクが予想できるため「渋谷に近づかなければいい」「そんな所に行くほうが悪い」といったコメントも少なくない。「痴漢が悪い」というのは前提としながらも、危険な場所に近づかない選択をするのも自衛手段ということか。

■「そんなところに行くのが悪い」の声も

そのため、今回の痴漢問題についても「なぜそこに行った」「行かないほうが賢い」といった厳しい声が相次いでいる。

■被害者への非難に疑問も

自衛すべきという観点から考えれば、渋谷に近づくことは「みすみす痴漢されに行っているようなもの」かもしれない。

しかし、こういった「女性が悪い」という意見に真っ向から対立する意見も。あくまでも問題なのは痴漢する側であり、被害者を非難する意見は間違っているというものだ。

■意図的に痴漢をした経験は…

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男性671名に「電車内での痴漢」について調査したところ、約1割が「意図的に痴漢をしたことがある」と回答している。痴漢グラフ1およそ10人に1人の男性が経験している痴漢。決勝トーナメント進出が決まった熱狂的な雰囲気の中では、その割合はもっと増えるだろう。

安全な通行を促す「DJポリス」の出動や、過去の例から渋谷に近づく女性も少なくなってきたこともあり、痴漢の件数はかつてに比べると減っているのかもしれない。

とはいえ、やはり完全になくならないのが現実だ。そういう意味では、痴漢が悪いというのは大前提としながらも、渋谷に近づかないのも一つの手なのかも。

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(文/しらべぇ編集部・シマウマ姉さん

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20~60代の男性671名(有効回答数)

W杯・渋谷の痴漢被害に「行く女が悪い」と呆れ 被害者非難に賛否が相次ぐ