メッシロナウド時代終焉へ

 ロシアワールドカップ(W杯)は、現地時間の6月30日、決勝トーナメント1回戦が行われ、フランスアルゼンチンを4-3で破り、ウルグアイポルトガルに2-1で勝利して準々決勝進出を決めた。サッカー界の二大スターであるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、惜しくもここで涙をのんだ。衛星放送「ユーロスポーツ」は、この結果が今年度のバロンドールに大きな影響を及ぼすと報じた。

「W杯の早期敗退は、バロンドールに影響しないケースもある。メッシ2010年でも早々に敗退したが、賞を勝ち取った。優勝したスペインには、シャビイニエスタがいたにもかかわらず、だ。一方、ロナウドも14年にドイツがW杯制覇を達成した時にトロフィーを獲得している」

 そう前置きしつつも「今回は、この事例が当てはまらなそうだ」と伝え、FIFAと袂を分かち(10年からFIFA最優秀選手とバロンドールが一つの賞となったが、16年からはフランスフットボール誌の単独主催となった)、再びジャーナリストのみの投票で評価されるようになったことが投票に影響するという。

「理由は、選考方法にある。投票資格がジャーナリストのみに与えられる形式に戻ったため、W杯イヤーは大会での評価に比重が置かれる可能性が高いからだ」

 投票形式が、ジャーナリストのみだった02年には、日韓W杯で8ゴールを挙げて得点王と、ブラジルの優勝に貢献したロナウド氏が受賞し、その4年後のドイツW杯でもイタリアを優勝に導く原動力となったファビオ・カンナバーロ氏が栄冠に輝いているからだ。

新たなバロンドール候補たち

 では、バロンドールは誰の手に渡るのか――。

 投票するジャーナリストは、個人のパフォーマンスだけでなく、コレクティブなパフォーマンスチームへの貢献度=タイトル獲得)や、人間性といったバロンドールの伝統的な選考基準を考慮しながら、客観的に票を投じる。

 この記事では、W杯優勝候補筆頭のブラジルネイマールは、「彼はPSGで長い間離脱しすぎた」と、負傷による離脱期間が長かったことが選考に響くとして別の候補者を推している。

「候補は二人、フランスにいる。まずはグリーズマンだ。アトレチコでファンタスティックシーズンを過ごし、今大会も2得点で、今後も増えていく見込みがある。ムバッペももはや挙げるべき存在だろう。キャノン砲は鮮烈で、強い印象を残しているのは明らかだ。対抗馬は、ベルギーからはアザールとデ・ブライネ、ウルグアイからはスアレスカバーニスペインからはイスコラモスクロアチアからはモドリッチ、イングランドからはケインの名が挙がる」

 ロシアの地でW杯を掲げた選手が、10年に渡って繰り広げられてきた「メッシロナウド時代」に終止符を打つかもしれない。(Football ZONE web編集部)

10年に渡って繰り広げられてきた「メッシ(左)・ロナウド時代」に終止符を打つかもしれない【写真:Getty Images】