中国では「日本人は礼儀正しい」と認識している人が数多く存在するが、日本を訪れた中国人が驚くことに「日本人は礼儀正しいが、公共交通機関で高齢者に座席を譲らない人が多い」ことが挙げられる。日本人は礼儀を重んじるくせに、「高齢者は敬わない」ように見えるようだ。

 中国メディアの快資訊は10日、日本を訪れた中国人は日本人が提供するサービスを評価し、日本人の民度の高さに驚くと伝える一方、日本人は礼儀を重んじるのに「公共交通機関では座席を必要としている人に席を譲ろうとしない」のはなぜなのかと問いかける記事を掲載した。

 中国や台湾では高齢者に座席を譲る人の姿を日本より頻繁に見かけることができる。それだけに日本人が座席を積極的に譲ろうとしないことに、多くの中国人が驚くという。

 記事は、「日本の公共交通機関では、首を垂れてスマートフォンを見ている人が多く、高齢者が乗り込んで来ても、積極的に席を譲ろうとはしない」と紹介。なかにはまるで高齢者の姿が目に入らないかのように、見て見ないふりをする人もいるほどだと指摘し、日本では「譲り合いの精神」が中国ほどないのではないかと論じた。

 続けて、日本人が礼儀を重んじること、日本人の民度が高いことは事実だとしながらも、譲り合いの精神すらない日本は、「中国で言われているほど完璧な国ではない」と主張し、日本を過度に美化する必要はないのではないかと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人は礼儀を重んじるくせに、「高齢者は敬わない」のか=中国メディア