
子どもがある程度大きくなり、昼間の時間を持て余すようになると思うのが「そろそろ働こうかな~」というもの。最初からフルタイムは仕事と家事・育児の両立が不安ですが、パートなら何とかなるかもと思うママは多いですね。
例えば10時から15時までという短い時間であれば、子どもが幼稚園であっても働けますし、小学生でも帰宅時間には家に居られることからママにとってパートは最適ですが、そのパートの求人情報、どこを見て何を基準に選んでいるのでしょうか。
「自宅から近い」「時給が高い」「過去のキャリアが活かせる」など、選ぶ基準は人によってさまざまですが、こういう求人情報には気を付けた方が良いというママの声はたくさんあります。
今回は、実際に求人情報を見て働き始めたが「実際は違っていた」という経験をしたママ達に、ママが引き寄せられやすいパート求人について聞いてみました。
こんな言葉に安心しませんか? しかし実際は・・・
アットホームな社風
「少人数でみんな仲が良い!アットホームな社風です」といったキャッチフレーズと共に和気あいあい的な写真でアピールする求人広告をよく見かけます。
自宅から近くで時間も選べ、事務職希望だったNさんは、応募して働き始めたそうですが、行ってみたらビックリすることばかり。入社歴が長いお局的なおばさんが職場を仕切っていて、他の社員はそのお局さんの言いなりだったそうです。
そのお局さんはファミリー経営社長の奥様だったようですが、奥様の機嫌次第でその日の職場の雰囲気や仕事の内容が変わり、1日中無駄なおしゃべりに付き合わされたり、雑用で買い物ばかりに走らされたりしたこともあったとか。
「アットホーム」という言葉は、主婦であれば安心しやすい言葉ですが、注意が必要な場合もありますね。
20代、30代が活躍中
自分はまだ30代だし、大丈夫かな~と思い、自宅からもそんなに遠くなく、希望の職種だったため応募して働き始めたというHさん。
面接では30代もいると聞いていたので安心していたそうですが、実際に行ってみたら20代独身の若い子ばかり。休憩室での会話も恋話や噂話ばかりで、全く入れずにいたそうです。
30代の人はどこに・・・と思っていたら、その30代は正社員だったようで、結局30代でアルバイトは自分1人だけだったため、馴染めず浮いていたのだとか。
社員とアルバイトの年齢構成も、面接の際にしっかり聞いておくと良いですね。
誰でも簡単にできます
少し教えてもらえば誰でも簡単にできてしまう「単純作業」や「軽作業」は、過酷な労働であることが多いというのは、食品の生産ラインでパートをしていた経験があるというTさん。
最初は「1時間に1回は休憩を入れてください」と言われていたものの、実際はお昼休み以外1回も休憩はなく、ずっと立ちっ放し。さらには会話も禁止で黙々と作業に没頭するしかない環境だったと言います。
確かに誰でも簡単にできる作業ですが、さすがに休憩なし、会話なしでは楽しくはなく、その後も考えてしまいますね。
初心者でも教えてもらえるからOK!?
親切・丁寧に教えます
子育てのため、しばらくの間働くことから遠ざかっていたママにとって「親切・丁寧に教えます」という言葉は安心します。そんな言葉に引き寄せられ、自宅近くの会社で事務の仕事をした経験があるというEさん。
最初の挨拶まではニコニコと笑顔で良かったそうですが、実務に入ると最初に一通りは教えてくれたものの、あとはマニュアルを渡され、分からない時はこれを見てと言われたそうです。
マニュアルを見ても分からないことを聞こうとしても、他の社員は忙しく、とても聞けるような状況ではなかったそうで、仕事がなかなか進まなかったとか。
気持ち的には「親切・丁寧」はあったのかもしれませんが、実際は違うというケースは多いようです。
時間が選べます
子育て中のママにとって働く時間を選べることは大きなメリットとなります。幼稚園や小学校の行事、子どものお迎えや帰宅時間などに合わせて働けるなら「時間が選べます」は多くのママ達が惹かれる言葉でしょう。
シフト制の職場で、電話オペレーターとして働いていた経験があるというYさんは、毎月20日に翌月の希望シフトを書き込み、申請をしていたそうです。
しかし毎月と言っていいほどシフト調整が入り、人員が足りない日時を巡る話し合いがなされていたのだとか。少ない人数で回していたため、出られないと申請していた日に出なければならなかった日が何日もあったとYさんは言います。
「時間が選べます」は「全て」ではなく、「基本的には」であることが多いことも頭に入れておいた方が良いかもしれませんね。
頑張り次第で正社員も目指せます
今は子育て中のため、短時間しか働けないからパートでも、いずれ子どもが大きくなったら正社員をと考え、仕事を選ぶママは少なくありません。
そんなママ達が惹かれる言葉といえば「頑張り次第で正社員も目指せます」ですが、その言葉に惹かれ、パートから始めたMさんは、実際はそんなことは全くなかったと話します。
社員になれるのは実際のところ35歳くらいまでが多く、子育てがひと段落する40歳以降に社員を目指すような人は1人もおらず、実績もなかったとMさん。
面接の際は「社員登用制度」の内容もきちんと聞いておくと良いですね。
このように、「これならいいかな~」と働き始めたものの、実際は思っていたのとは違ったという経験をしたママが意外に多いことが分かります。
どんな会社も入ってみなければ分からないことは多いですが、面接時に確認できることはきっちりと確認をし、極力失敗がないようにしたいですね。
家事・育児と仕事の両立を実現しようと頑張るママ達が、理想の働き方ができるよう心よりお祈りいたしております。

コメント