サッカーロシアW杯でフランス代表の決勝進出に大きく貢献した19歳の「神童」、FWキリアン・エムバぺ選手の評判が、ここにきてがた落ちしている。

エムバぺは決勝トーナメント1回戦で、2得点を獲得。日本のツイッターで「トレンド」入りするなど、卓越したプレーで注目を集めた。だがここ2試合、あからさまな遅延行為などで悪目立ち。「一気に嫌いになった」との声がネット上に続出しているのだ。

あわや一触即発の事態に

フランス2018年7月11日(日本時間)、準決勝でベルギーに1‐0で勝利し、1998年大会以来、20年ぶりの優勝に王手をかけた。後半6分にコーナーキックからFWウンティティがヘディングで先制。硬い守備でこの1点を守り切った。

エムバぺは前半13分、MFポグバスルーパスから抜け出すなど、キレのある動きで躍動したが、後半アディショナルタイムには、遅延行為で悪目立ちした。

アディショナルタイムは6分、時計は後半46分46秒。エムバぺは相手陣内の右コーナー付近でベルギーのDFアルデルヴァイレルトとFWメルテンスに囲まれ、ボールを持ったままラインを割った。自陣方向に戻りつつ、背後のアルデルヴァイレルトに右手のボールをパスするも、落球。ボールはペナルティエリア方向へ転がっていった。

エムバぺはここで、まさかの行動に出る。普通ならボールを拾い、背後の相手選手に渡して当然。だが、なぜかドリブルで前へ運び始めたのだ。

それを見たアルデルヴァイレルトは彼の背中を押し、MFヴィツェルも後ろから突き飛ばした。レフリーは笛を鳴らし、遅延行為でエムバぺにイエローカードベルギー選手2人は、お咎めなしだった。

エムバぺがプレーと関係のない振る舞いで物議を醸したのは、これが初めてではない。

7日(日本時間)の準々決勝・ウルグアイ戦で2点リードの後半21分、相手陣内でMFポグバトリッキーバックパス。その後、ウルグアイのMFロドリゲスの横を通過する際、相手の手に接触。ピッチに倒れ込み、腹部を手で押さえて悶え始めたのだ。

ウルグアイの選手たちはこの振る舞いに怒り心頭を発した。両チームがあわや一触即発の事態となり、エムバぺはイエローカードをもらっていた。

小柳ルミ子「大会中の振る舞いを見て嫌いになった」

エムバぺはスピードパワーテクニックの3拍子そろった「神童」として、大会前から世界の注目を集めていた。17年夏に期限付き移籍したパリ・サンジェルマンPSG)で昨季、リーグ・アンの優勝に大きく貢献。2年連続でベストイレブンと最優秀若手賞に輝いた。

W杯では、19歳の若さでジダンら往年の名選手と同じ背番号10を背負う。そんなプレッシャーにも負けないのが、「神童」たるゆえん。グループステージのペルー戦でW杯初ゴールを挙げ、決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦では2得点を獲得した。ツイッターでトレンド入りするなど、日本人の人気も急上昇した。

だがここにきて、そんなエムバぺの株が暴落している。原因はもちろん、ウルグアイ戦とベルギー戦の振る舞いだ。ツイッターではベルギー戦後、

「酷い遅延行為でエムバペ一気に嫌いになったw」
「今ので一気に嫌いになったわ胸糞悪い 好ゲームが台無し」
「エムバペのあからさまな遅延行為は見苦しかったな。すごい奴が出てきたと思ってたけど、嫌いになった」

との声が続出した。ベルギー戦後の11日早朝、ツイッターの検索欄で「エムバぺ」と入力すると、上から順に「嫌い」「演技」と表示されたほど。

サッカー好きの歌手・小柳ルミ子さんも11日のブログベルギー戦を振り返り、エムバぺについて

「この大会中の振る舞いを見て嫌いになった ガッカリした。ファンには申し訳ないが...」

と批判した。

「PSGでネイマールに何を教わっているんだ」

こうしたエムバぺの振る舞いをめぐっては、所属するPSGチームメートで、ブラジル代表のネイマールから悪影響を受けたのでは、との皮肉まである。

ネイマールは今大会でファウルを受けた際、何度も過剰に痛がる素振りをしていたとして、「演技」指摘を受けていた。複数のメディアでは、計4試合でピッチに倒れていた時間は合計で14分にのぼると報道。過剰に痛がる演技を動画で撮影する「ネイマールチャレンジ」なる遊びも世界中で流行している。

ツイッターではベルギー戦後、

「エムバペのネイマールチャレンジ始まったわ」
「エムバペは劇団ネイマールの一員だったか...」
「エムバペはPSGネイマールに何を教わっているんだ」

との声が上がっていた。

エムバぺ選手はベルギー戦後、インスタを更新した(画像はスクリーンショット)