第12話のあらすじ


 1980〜1990年代というゲーム業界の「青春期」に大奮闘したゲームクリエイターたちの、熱くて、若くて、いきすぎた思い出を田中圭一先生がたずねる『若ゲのいたり〜ゲームクリエイターの青春〜』


 第12回は、『決戦』プログラマーでありガンダム無双をはじめとした他社とのコラボ作品のプロデューサーである、コーエーテクモゲームス社長・鯉沼久史さんをゲストにお迎えしました。

 

 

 1994年、「アクションゲームを作りたい!」という想いで光栄に入社し、希望通りω-Force(オメガフォース)の前身となる「アクションゲーム課」に配属された鯉沼さんでしたが、会社の方針によりやむなくいろいろな開発チームを渡り歩くことになってしまいます……。

 そんな彼の転機は、PS2の登場でした。
 社運を賭けた『決戦』のプログラマーとして抜擢された鯉沼さんは、『決戦』をPS2のローンチタイトルとして成功に導いた後、社内のさまざまな開発チームが持つライブラリを統一することに尽力します。


 その後プロデューサーに転身、『無双』シリーズ初のコラボタイトル『ガンダム無双』に開発に着手します。バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)とサンライズの協力を得て、なんとかPS3のローンチタイトルとしてリリースすることができましたが、売上本数は決して芳しくはありませんでした。
 「このタイトルがコケると、今後のコラボも難しくなる……」
 この窮地を脱するため、シブサワ・コウとともに取った一手とはいったい何だったのでしょうか?──北斗の拳妖怪ウォッチなど、そうそうたるタイトルとのコラボを次々と実現させ、ついには社長に駆け上がった鯉沼さん版”太閤記”をお届けします。(編集部)

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作者
1962年5月4日大阪府枚方市生まれ。近畿大学法学部卒業。大学在学中の83年、小池一夫劇画村塾(神戸校)に第一期生として入学。翌84年、『ミスターカワード』(『コミック劇画村塾』掲載)で漫画家デビュー。86年開始の『ドクター秩父山』(『コミック劇画村塾』ほかで連載)がアニメ化されるなどの人気を得る。大学卒業後はおもちゃ会社に就職。『週刊少年サンデー』にも不定期で『昆虫物語ピースケの冒険』(89〜91年)を連載した。パロディを主に題材とした同人誌も創作。最新刊は2017年1月刊『うつヌケ』(KADOKAWA刊)、『田中圭一の「ペンと箸」』(小学館)。
Twitter:@keiichisennsei

 

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