新宿歌舞伎町コインロッカーに、生後間もない新生児の遺体が遺棄されるなど、望まない妊娠の末の「子捨て」が後を絶たないが、それは中国でも同様のようだ。

「中時電子報」(7月5日付)によると2日、江蘇省泰興新区の路上にある花壇に赤ちゃんが放置されているのを、通行人が発見した。

 事件の一部始終を目撃した人物によると、付近の道路を走っていた車が突然停車し、車から少女と少女の母親らしき女性が降りてきた。そしてなんと、少女が路上で出産を始めたというのだ。無事分娩を終えると、少女の母親は「赤ちゃんなんて要らない!」と叫び、赤ちゃんを近くの花壇の中に放置。少女とともに再び車に乗って立ち去ったのだ。

 その後、通行人がすぐに保護。また、通報を受けた警察は、この親子の身柄を拘束した。

 取り調べに対し、少女の母親は、「15歳になる娘が、学校の寮から、夏休みで実家に帰ってきた。それから数日後、突然股から大量出血した。何かの病気だと思い、車で病院に向かっていたところ、突然娘が産気づいてしまった。仕方なく路上で出産させた。娘が妊娠していたことは、まったく知らなかった。驚いてしまい、出産した赤ちゃんを、その場に置いて逃げてしまった」と供述している。

 警察は少女に産婦人科の検査を受けさせたところ、分娩後に排出されるべき胎盤が胎内にとどまっている「胎盤遺残」があることがわかり、摘出手術が行われたという。そのままの状態だと、少女の命も危なかったとのことだ。

 今後、少女の容体が落ち着くのを待ち、赤ちゃんをどのように養育していくか、行政などと話し合われる見通しだ。また、赤ちゃんを遺棄した行為について、警察は犯罪行為として少女の母親を逮捕し、今後さらに厳しい取り調べが行われるという。

 路上に産み落とされた赤ちゃんが、幸せな人生を歩んでくれることを祈るばかりだ。

(文=青山大樹)

赤ちゃんの周りに通行人が集まっている