日大アメフト部の危険タックル問題が思わぬ方向に向かっている。再発防止のため、文科省スポーツ庁なども強い関心を示している中、大阪府ハンドボール男子の高校生大会で、ヒジ打ちなど反則が行われた新たな事件も発覚した。「日大に続いて、高校生大会でも」となれば、制度改革を検討しければならないだろう。

「数年前から政府は『学生スポーツ』についていろいろと調査していたんです。一連の事件を契機に一気に動き出すかもしれません」(政治部記者)

 水面下での調査を続けてきたプロジェクトとは、「日本版NCAA」の立ち上げだ。競技、学校を問わず、すべての学生スポーツの大会を一括管理する。監督、コーチライセンス制とし、行き過ぎた指導を許さない…。暴力指導、勝利至上主義を排除する良策となりそうだが、政府の狙いはそれだけではなかった。

スポーツ庁の鈴木大地長官が野球の東京六大学戦を視察したこともありました。政府は学生スポーツの熱気、関心の高さはビジネスになると見ています」(前出・政治部記者)

 真の狙いは、高校野球だという。夏の甲子園大会は約350億円の経済効果があるとされ、すべての学生スポーツビジネスとして確立させれば、新たな産業となる。しかし、学生スポーツの大会はボランティアによって成り立っている部分も多く、教育現場としてのアマチュアリズムを支えてきた。日大の危険タックルの再発防止は重要だが、そのドサクサで“金儲け”にすり替えられなければいいのだが…。

スポーツライター・飯山満)

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