雨・サラリーマン

(eskaylim/iStock/Thinkstock/画像はイメージです)

西日本の広い範囲で甚大な被害をもたらしている、「平成30年7月豪雨」。各地で多くの人が犠牲となり、被災地では現在も懸命な救助活動が続けられている。

胸が痛む事例が相次いで報じられる中、ある1人の男性の死が、インターネット上で波紋を広げている。

■豪雨の中、車で会社へと向かった男性

西日本の広い範囲で降り続いた豪雨の影響で、今月8日から連絡が取れなくなっていた会社員の男性(26)が、高知県大月町の漁港付近の海で遺体となって発見された。

報道によると、男性は記録的な豪雨が降り続く中、8日の早朝4時に車で会社方面へ向かって走っている様子を同僚が目撃したのを最後に、連絡が取れなくなっていたという。

■海からバッグや車の部品、遺体が見つかる

その後、男性のものとみられるバッグや車の部品が漁港周辺の海で見つかっていたことから、警察や消防が捜索を続けていたところ、12日午前5時頃、近くの海で男性の遺体を発見。

DNA鑑定などで、本人であると確認が取れたという。

■「生きるために仕事をしているのに…」

報道を受けて、ツイッター上は騒然。思わず言葉を失ってしまった、という人が続出している。

・またひとつ日本の闇…今回の豪雨に限らず、災害の危険が予想される地域では、無理な出勤退勤をせずに済むようにするべきだよ…

・生きるために仕事してんのに、死んでちゃしょうがねぇよ……

・このニュース…言葉が出てこない。どういう職種かわかんないけど、会社が出勤強制したのかな。まだまだこれからな年齢なのに…ご冥福をお祈りします

・あまり他人事と思えないなぁ。車出勤ではないが、バスごと流されるとかありそう

会社側の対応を批判する声もあれば、災害時にこそ対応が求められる職種も存在するため、「ただただ言葉を失う」といった声も。

■「自分はブラック企業に務めている」と感じる?

しらべぇ編集部が全国の20~60代の仕事を持つ男女747名を対象に「自分が務めている企業・組織はブラックだ」と感じている人の割合を調査したところ、男女ともに約2割の人が該当。

ブラック企業1

(©ニュースサイトしらべぇ

ブラック企業に務めている」と感じている人は、確実に一定数存在している。

豪雨の中、命の危険を犯してまでしなくてはならない仕事とは、一体何だったのだろうか…。男性の冥福を祈りたい。

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(文/しらべぇ編集部・あまぐりけいこ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代有職者の男女747名 (有効回答数)

豪雨の中も会社に向かった男性(26)が遺体で発見 「言葉が出てこない…」と哀悼の声