見た目からしてヤバさ漂うものから、はたまた毒など微塵も感じさせない可憐なものまで。身を守るためにも知っておいて損はない、世界各地に分布している猛毒の植物たち。危険すぎるその破壊力をぜひご一読あれ。

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1. ジャイアント・ホグウィード(Heracleum mantegazzianum)

 成長すると6メートルに達するものもある、巨大な有害雑草。樹液に光毒性の物質を含み、人間に対して深刻な皮膚炎(水泡や傷)や目に入った場合は失明を引き起こす。

 その強い危険性と侵略的外来植物であることから、西欧や北米では多くの地域で駆除対象となっており、栽培はおろか、流通も規制されている。

2. トリカブト(Acontium napellus)

 推理小説ドラマ等でおなじみの有毒植物のひとつ。一見すると可愛らしいが、蜜や花粉を含むすべての部位に毒性があり、古代には生肉に混ぜて狼退治やローマ皇帝の毒殺に使用されたり、日本でも古事記や日本書記に記述が見られるなど、古今東西問わずメジャーである。

 食すると嘔吐や呼吸困難、臓器不全などを引き起こし、致死量に達すると数十秒で死に至る即効性がある。

3. トウゴマ(Ricinus communis)

 種子から得られる油はひまし油として広く使われているが、種にはリシンという毒タンパク質が含まれる。摂取すると胃炎、嘔吐、出血性下痢、腹痛、心拍数増加、低血圧、大量発汗、痙攣を引き起こし、重大事故につながる可能性がある。

 ひまし油は漢方に用いられているが、特に妊娠中や生理中の女性は避けること、そして種子そのものを絶対に口に入れてはならない。

4. ドクゼリ(Cicuta virosa)

 英語では「アン女王のレース」という別名もあるくらい上品で風情がある。だがトリカブト同様強い毒があり、痙攣や呼吸困難、意識障害を起こし死に至る場合も。

 イギリスアメリカでは有毒植物として広く認知されており、日本でも芽吹きの頃にはセリやヨモギなどと外見が似ているため近年でも誤食による中毒事故、死亡事故が起こっていて注意が必要だ。

5. シロバナヨウシュチョウセンアサガオ(Datura stramonium)

 幻覚や妄想、悪寒など、覚せい剤と似た強い中毒症状を引き起こす。海外ではエンジェルズ・トランペットデビルズ・スネア(悪魔の罠)などとの呼び名も。

 2006年にはカナダの少年4人が覚せい剤の代用品として、故意に摂取した際に救急搬送されたが、非常に攻撃的になり暴れたため身体拘束せざるを得なかった、という報告があった。ハーブと間違えて葉を食したり煎じて飲んだ結果、昏睡状態に陥った例もある。

6. ギンピ・ギンピ(Dendrocnide moroides)

 楽しい通称とは裏腹に、その毒は超強烈だ。オーストラリア北東部に生息するイラクサ科の被子植物で、全体を神経毒を持つ刺毛が覆っており、触れてしまうと激しい痛みに何カ月も苦しめられることになる。

 刺毛を完全に取り除くためには強力なワックスシートを使用し、なんと塩酸(ただし10倍希釈)で消毒せねばならないというから恐ろしい。近づく際には毛が洋服や体内に侵入しないよう、防護服並みの完全防備が必須である。

7. ホワイトベインベリーActaea pachypoda)

 英語でドールズ・アイとも呼ばれ、正にギョロっとした“目玉”そっくり。動物も避けて通るというこの実には心臓発作を起こし、死に至ることもあるほど強い毒があるため決して口にしてはならない。

8. ウマノスズクサ(Aristlochia clematitis)

 昔から解毒や鎮咳、去痰等の生薬や漢方薬に用いることで知られているが、腎毒性、発癌性があるアリストロキア酸が含まれており、事故事例も報告されている。

 アメリカ食品医薬品局(FDA)はウマノスズクサを含む薬品類を口にしないよう注意喚起を行っている。特に根や茎は毒性が高いため、やはり避けるのが賢明といえよう。

9. マンチニール(Hippomane mancinella)

 カリブ地方やバハマ、メキシコそして中央アメリカに分布。小さな林檎のような果実に見えるが、食べると致命的な毒性を発揮するためスペイン語圏では「死の木」として知られている。

 全体に毒を含んでいるが、樹液が肌につくと激しい痛みと水疱を伴う皮膚炎になり、焼却した際の煙が目に入ると深刻な角結膜炎や一時的に盲目状態に陥ってしまうなど重い損傷を受ける。
(文=Maria Rosa.S)

イメージ画像:「Thinkstock」より

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