7月14日(土)〜9月2日(日)の期間、「マリノアシティ福岡 観覧車 スカイホール」に、ホラーイベント「血バサミ女の観覧車」がやってくる。リアルな立体音響、プロジェクション、振動により、身体中で感じる恐怖を体験すべく、ホラー観覧車に現役女子大生が行ってみた!

【写真を見る】ホラー観覧車体験前に、「楽しみです!」と張り切る女子大生レポーター

テクノロジーを駆使した新感覚ホラー

夏といえばホラーということで、ホラー好きにはたまらない情報をキャッチした。普段は楽しいはずの観覧車が悲鳴に包まれる、恐怖に満ちたイベントが福岡にやってくるという。場所は「マリノアシティ福岡 観覧車 スカイホイール」。その名も「血バサミ女の観覧車」というおぞましいネーミングのイベントは、東京のお台場と福岡の2都市で開催される。

謎解きホラーゲームアプリ「青鬼」のシナリオ・イラスト監修をはじめ、ホラーとテクノロジーを掛け合わせた数々の企画を展開する「株式会社闇」がプロデュースを担当。ヘッドフォンを着用して世界観に入り込み、プロジェクションにより観覧車内にリアルな映像を投影、さらに音と映像に合わせて振動を感じることで、恐怖と絶望感はマックスに。

■ この世で一番長い12分間

まず、「血バサミ女の観覧車」、そのストーリーを押さえておこう。「『観覧車の中で手を繋いだ二人は、永遠に結ばれる』そんな噂を信じている女性がいました。そんな彼女には、一方的に愛情を寄せる男性がいました。彼女はハサミで男性を脅し無理やり観覧車に乗り込みます。そして、ここで手を繋いでくれるよう男性に懇願しました。しかし、恐怖から断り続ける男性。そこで彼女は恐ろしい手段に出ました。首をハサミで切られ命乞いをする男性。その伸ばした手をとり彼女も自殺します。ーわたしたちは永遠に一緒ー。以来、観覧車に乗る者は彼女に邪魔者とみなされ、呪い殺されてしまいます」

ストーリーからして怖すぎるホラー観覧車に挑戦するのは、現役女性大生のめぐみさん。「怖いというよりも好奇心でいっぱいです!」。意気揚々と笑顔で話す彼女は、この後、未知の恐怖に怯えることも知らず観覧車へと向かった。

日没を待って「血バサミ女の観覧車」はスタートする。使用するゴンドラは2機。原則2人まで同乗でき、一周12分のうちにストーリーが展開していく。まずはヘッドフォンを装着し、他とは明らかに違うダークなムードをまとったゴンドラに乗り込もう。

スタート後、ヘッドフォンから聞こえるのは、偏った愛情の女の物語。すると、さきほどまで楽しそうにしていためぐみさんの表情が一変。耳元で囁いているかのような不気味な声が聞こえたかと思えば、窓には声とリンクするリアルな映像が突如現れる。

加えてどこからともなく感じる振動も合わさり、いつしかゴンドラの中は悲鳴がこだまする。逃げ出そうにもここは宙に浮かぶ鉄の箱ゆえ、精神的孤独がさらなる恐怖心を生む。

進むにつれて、乗客自身が物語に参加する仕掛けもある。すでに涙目のめぐみさんはそれどころではなかったが、勇気を出して行動すれば物語に変化が起きるかも。

降車後は、無事地上に降り立つ安堵感から脱力必至。人生で一番長い12分となることだろう。完成度の高いストーリー、異次元に引き込む最新テクノロジー、そして、外に広がる福岡の夜景、その全てが詰まった、唯一無二の体験だ。全国2箇所だけのプレミアムなイベントとなっているので、ぜひこの夏、極上の恐怖をマリノアシティ福岡で味わおう。(九州ウォーカー・森川和典)

「血バサミ女の観覧車」キービジュアル