日本でも使用されている「漢字」はその名のとおり、中国で生まれた文字だ。韓国やベトナムもかつては漢字が広く使用されていたが、両国ともすでに漢字の使用を廃止し、独自の文字を使用している。漢字文化圏のうち、今も日常的に漢字が使われている国は中国を除けば日本だけとなっている。

 中国メディアの快資訊はこのほど、日本や朝鮮半島、さらにはベトナムでは1000年以上にわたって漢字が使用されてきたと指摘する一方、今も漢字が使われているのは日本だけだと伝え、漢字の使用を廃止しなかった日本の判断は「敬服に値する」と伝えている。

 日本では漢字とひらがなカタカナを織り交ぜて文字を表記しており、古い文献や資料などは漢字で表記されていることが多い。記事はあくまでも実用性を重んじ、漢字を使用し続けている日本は「漢字を捨てなかったことで、古い知識や文化を捨てずに済んだ」と主張。

 長期にわたって使用されてきた文字を捨てるということは、文化の継承において非常に不利なことだが、韓国やベトナムは中国の影響を排除したいがために漢字を捨て、それによって古い文化も一緒に捨ててしまったと主張した。

 さらに、韓国は漢字を捨てる一方で、韓国国内では「漢字は韓国で生まれた」という「漢字韓国起源説」なるものが存在するとし、こうした態度は矛盾していると論じた。日本もかつては漢字廃止論が存在したものの、あくまでも実用性を優先して漢字を廃止しなかったことは「正しい判断だった」と主張、その判断は「敬服に値する」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

漢字を捨てた韓国に対し、日本の「使い続ける」判断は「敬服に値する」=中国メディア