女子高生

(miya227/iStock/Thinkstock)

19日午前10時過ぎに、東京都練馬区にある都立高校で、25人の生徒が熱中症の症状を訴え、約10人が搬送される出来事が発生。

夏の暑さを軽視した学校側の対応に、怒りと呆れの声が殺到している。

■午前10時でも「サウナ」状態

産経ニュース」によるとこの日、学校では午前9時から約1時間にわたって体育館で「詐欺被害防止」の講演会を開催しており、全校生徒約700人が参加。

しかし、体育館にエアコンはなく、扇風機を回していただけ。生徒によると体育館はサウナのようで、多くの生徒が頭痛や吐き気を訴えていたという。

不幸中の幸いで、搬送された生徒たちはいずれも軽症。詐欺被害を防止する代わりに、命を落とさなくて本当に良かった。

■怒りの声が相次ぐ

記録的な酷暑が続いている日本。全国各地で熱中症患者が相次ぎ、死者も出ている中、クーラーなしで1時間も700人の生徒を体育館に閉じ込める。

いくら事前に決まっていた行事だったであろうとはいえ、柔軟性に欠ける対応だったとしか言いようがないだろう。

この報道を受け、ネット上では教師たちへの怒りの声が相次いでいる。

・教育機関は一刻も早く対策を講じて欲しい

・9時から始まって倒れるって空調無いなら、もうお手上げだと思うよ

・先生は生徒を殺したいのかな。そう思えてしまうくらい酷い話だ

・あと何回こういうニュースが流れれば、教育機関が危機感を持つのだろう。注意報は大丈夫、警報ならまだ大丈夫、特別警報出てても見た感じ大丈夫、みたいな風潮なんとかした方が良いと思う。ヤバイと実感する頃にはもう遅い。なぜなら、実感してしまっているから

■「熱中症予防の講習会」希望も

ネット民の中には、教師向けに熱中症予防の講習会を開くべきと考える人も。

・アホなのかな。まず教師たちだけに熱中症予防の講演会が先だろ

命に関わる暑さにも関わらず、決まったルールや行事の日程をこなすことしかできない、柔軟性に欠いた対応は、今後さらに批判されることになっていくだろう。

■3分の2は「暑さに弱い」

(©ニュースサイトしらべぇ

しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,343名を対象に「夏の暑さ」に関する調査を実施。その結果、66.6%の人が「あまり強くない」「弱い」と回答している。

当たり前だが、防犯のために命を失ってしまっては元も子もない。どんなことよりも命は優先すべきということを、この夏はとくに旨に刻むべきだ。

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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年7月17日~2017年7月21日
対象:全国20代~60代の男女1,343名(有効回答数)

クーラーのない体育館で高校生25人が熱中症疑い 「教師たちアホすぎ」と批判相次ぐ