モテのネイティブスピーカー。私はとてもよくモテる子のことをこういうふうにいつも呼んでいます。ハウコレでも、たびたび使っている言葉です。
彼女たちは2つの点において「ネイティブスピーカー」で、ひとつは文句なしにモテる(とにかく発音がきれいでペラペラ)という点で。それからもうひとつは、自分が「なぜモテるか」(なぜそんなに英語ができるか)をうまく説明できない点で。
私たちが外国人から、「どうして一本、二本、三本と書くのに、いっぽん、にほん、さんぼんって『本』の読み方が違うの?」と聞かれても、「そういうもんだしなー」と思ってその理由を説明できないのは、私たちが日本語のネイティブスピーカーだからで、モテる女子は、これくらい無意識にモテているし、「なぜ?」と自分がモテる理由の説明を求められてもうまく説明ができない。
だから今日は、私が代わりに説明をしてあげる。私はネイティブスピーカーではないけど、これまで彼女たちを観察し続けてきて、「彼女たちが無意識にやっていて、かつ、意識しさえすれば私たちでも真似できるんじゃね?」というのがわかっているつもりです。ではいきましょう。


1.いろんな意味で「距離」が近い

「近い」。まずはこの要素は、モテのネイティブスピーカーたちの特徴を語るにはおよそ欠かせない。物理的・精神的の両面において近い彼女たち。接するときにも体の距離が近くて、自然とパーソナルスペースに入る、自然と上目遣いになる、自然と「俺のこと好きなの?」と勘違いさせる、自然と「女の子のいい匂い」がする。また、心理的にも近くて、人当たりがいいから初対面なのにすぐに下の名前で呼び始めちゃって親近感が出る、「彼女いるのー」的なグッと踏み込んだ質問をいきなりしていく。
こうやって、いろんな意味で男子と近いおかげで、自分のことを異性として意識する男子が周りに多い。誰に対しても「近く」接するから、「俺のことなんてなんとも思ってないんだな」って感じる男子があんまりいない。結果、「自分のことを好きになる可能性がある男子」が周りにたくさんいる状態に自然になる。
「近い」というのがモテにとってどれほど大切かを彼女たちは(無意識に)教えてくれます。


2.ほんっとに悪口がない

また、彼女たちは息をするようにポジティブなことばかり言っています。「悪口」というものが自分の価値を下げることを無意識に知っている。
印象的なのが、その場のみんなが誰かの悪口で盛り上がってる瞬間みたいなのってあると思うんですけど、こういうときですら、彼女たちはたいていテキトーに笑ってごまかしていて、「わかるー。私もね……」とかは言わない。「悪口なんて言っちゃだめだよ!」みたく優等生キャラなわけじゃないので、周りから「良いやつぶってんじゃねえ!」みたいに思われることもなく、ひっそりとそうしているので意識してみないと気が付かないんですけどね。そういうのを見てると、「とりあえずビール」みたいなノリで「とりあえず悪口」を言ってしまえる自分のダメさに泣けてしまうときもありますが。
そして、悪口を言わない代わりに、すぐ友達のことを褒めるし、男子のことだってやっぱりよく褒めるんですよね。


3.真顔が笑顔なの?

モテる女子と飲み会に参加したとき、チラチラと、その子の様子を伺ってみてください。その子を見る10回のうち、8~10回くらいの確率で彼女は笑っていると思います。そしてそのまま、他の(普通の)女子の顔も確認してみると、真顔がとても多いということにも気が付く。
もちろん言葉として「笑顔は大事」ということは知っているけど、こうして実物で、「笑ってる人」と「笑ってない人」を比較してみると、「よく笑う人」というのが、いかに人間として魅力的か、本当に実感することができます。遠目で見ているだけでも、なんか、そのよく笑っている人のテーブルがすごく楽しそうで、つい自分のテーブルを放棄してそっちに席移動したくなってしまうほど、引き寄せられる。
「真顔が笑顔なの?」とそれこそ真顔で問いただしてみたいほど、笑ってるんです。彼女たちは。そしてこんなことを真顔で聞いたらきっと、「え~私そんなに笑ってる?」と、笑いながら答えてくるんです、どうせ。


おわりに

ひとつひとつは斬新じゃなくて、言われてみれば「普通じゃん」というものばかりかもしれませんが、これくらい普通だからこそ、モテる女子の「モテの秘訣」には気が付きにくい。違いが普通過ぎて、何が彼女たちと普通の私たちを隔てているものなのかがわかりにくい。だけど今日、みなさんは知りました。
もちろんモテ女子が無意識にやっていることはこれだけじゃありません。もっとあります。だから他のものは、みなさん自身で見つけてみてくださいね。「モテる女とモテない女の違い」に気づく能力。これが、まさにモテるようになるために必要な力です。(遣水あかり/ライター)
兼島彩香/モデル)(お多福カメラマン)(上杉光美/ヘアメイク)(辻野祐馬/ディレクション)

モテる子が無意識にやってることを「普通」の私たちは意識してやってこう