果たしてどれほどの人が化粧品の使用期限に注意しているだろうか。このほど使用期限が切れたマスカラを使った女性が、医師から失明宣告を受けてしまった。『Metro』『The Sun』などが伝えている。

オーストラリアのアデレードに暮らす3児の母シャーリー・ポッターさん(50歳)は今年の5月27日に、娘たちとの外出に備えてマスカラを塗っておしゃれをした。マスカラは20年もの間、引き出しに入れっぱなしにしていたものであり使用期限はとっくに過ぎていた。

シャーリーさんは生まれた時から左目の視力がなかったが、マスカラをつけた翌日に両目が耐え難い痛みに襲われてしまった。眼科医を訪れると問題はないと言われたが、次第に視力が悪化した。2か月ほど痛みが続いていたある日、シャーリーさんは地元のショッピングセンターで赤ちゃんが乗ったベビーカーに躓いてしまった。シャーリーさんにはベビーカーの存在が全く見えなかったのだという。そのことを知った夫に再検査するよう勧められたシャーリーさんは、何度か専門医を訪れた。

しかし医学的治療を必要とした時には既に遅く、シャーリーさんの両目は使用期限が切れた化粧品が原因で感染症を起こしており、3年以内には完全に失明してしまうことを宣告されたのである。

国際的に有名な眼科医であり、アデレードのフリンダース大学のジャスティン・スミス教授は、シャーリーさんのケースは稀ではあるが化粧品の使用期限を確認することは重要だと警告している。また皮膚科医のウォーレン・ウエイトマン医師も「化粧品の多くは使用期限が提示されていないか、もしくは小さく表示されているために、消費者にもわかりにくいというのが問題です。化粧品業界は規制をもっと強化すべきだと思います」と話している。さらに美容専門家のサリー・ノーランさんはこのようにアドバイスした。

「通常、ファンデーションなどの使用期限は1年~1年半ですが、目元周りの化粧品は3か月~6か月の使用期限となっています。特に目元の化粧品は使用期限が過ぎたものは使わないようにしたほうがいいでしょう。もし、どのぐらい使用しているかわからない化粧品がある場合は、捨てたほうが賢明です。」

シャーリーさんもまた、世間の女性にこのように注意喚起している。

「化粧品に使用期限があることなど全く知りませんでした。でも専門医を訪れた後、ネットで調べたらわかったのです。私のように普段メイクをしない人にとってはあまり気にかけないことだと思いますが、皆さんは必ず化粧品の使用期限を確認してください。私はマスカラからの感染症で、完全に盲目になってしまうと言われてしまったのです。運転免許も失ってしまうことになり、自立を奪われてしまうのです。」

このニュースを知った人からは、「20年前のマスカラを使おうとすること自体が信じられない」「普通は1年も経てば乾いて使えなくなるけどね」「でも、いつ買ったのか覚えていない化粧品が私にもあるわ。もう使うのはやめる」「使用期限を過ぎたらどんなものでもやっぱり捨てるべきなんだよね」「それだけ昔のマスカラって、匂いも相当独特になってたんじゃないかな。それでよく使う気になったわ」「20年前って…カチコチになってそうだけど」「20年も引き出しを整理していないのがすごい」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年7月21日付「Grandmother goes blind after using expired mascara」(Picture: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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