ベトナムを代表する民的麺料理フォー。現地では、路上の屋台からレストランまで、いろいろなところで提供されているという。日本でも気軽なエスニック料理として知られている。ただ、米粉を使ったライスヌードルは、「糖質」やカロリーが気になるという人も少なくない。そのため、フォーを食べる際、小麦粉を使った中華麺を頼む人もいるようだ。実際のところ、ライスヌードル小麦粉の麺より糖質カロリーが高いのだろうか? 気になるフォーの栄養価について、管理栄養士の徳永美香さんに聞いてみた。



■「フォー」についての基礎知識

そもそも、フォーとはどんな麺料理なのだろうか。徳永さんに説明してもらった。

フォーは、ベトナム北部が発祥の地といわれるスープ麺料理です。日本でいう『きしめん』のような形状の麺ですが、原料は小麦粉ではなく米粉です。スープは、の2種類に大きく分けられ、でだしを取ったものを『PHO GAフォーガー)』、スープの場合は『PHO BO(フォーボー)』といいます。麺の上には好みによって、蒸しや薄切りにした牛肉団子をはじめ、モヤシニラ、パクチーバジルなどの野菜や香レモンライムといった果物をのせ、チリソースやニョクマム(魚醤)などを加えていただくのが一般的です」(徳永さん)

具だくさんでヘルシーイメージの反面、「ライスヌードル」を用いているため、糖質カロリーが気になる。中には「ライスヌードル」と「中華麺」を選択できるお店もあるようだが、栄養士の観点からのおすすめを聞いてみた。

フォーで麺を選ぶならどうするか? 私ならライスヌードル米粉麺を選びますね」(徳永さん)

本家本元は「ライスヌードル」だからというような単純なことなのだろうか、その理由を掘り下げてもらった。

■1食分の麺の量によるカロリーの違いに注

当然のことながら食べる量によってカロリーは変わる。そのことを認識して麺を選ぶべきと徳永さんは続ける。

ライスヌードル100gのカロリー377kcal、脂質1.6gと高いのですが、フォー1人前に使うライスヌードルの量は50gだといわれています。ライスヌードル分量が少なく1食分の量も少なくて済むためです。これに対して、中華100gのカロリー281kcal、脂質1.2gですが、1人前で150g食べると422kcal、脂質1.8gになります。フォーに使う麺の量に注すると、ライスヌードル189kcal、脂質0.8gで低カロリー、低脂質といえるのです」(徳永さん)

単純な素材較ではなく、食べる量を較したほうがよいということだ。

■ちょっと物足りないと感じたら、具材に工夫を

とはいえ、少なめのライスヌードルだと「ちょっと物足りない」と感じることもあるだろう。

フォー満足度をさらに上げるためには、具材の野菜鶏肉を増やす、ヘルシーフォーを頼むなどの工夫をしてみるのもよいでしょう。サイドメニューのオススメは、パクチーバジル、大葉、ショウガトウガラシニンニクレモンなど、香り豊かなハーブ薬味を使った生春巻きですね。ただ、油断して食べ過ぎてしまえば、摂取カロリーは簡単に高くなってしまいますので気をつけてください」(徳永さん)

どんな料理でも、やはり「食べ過ぎ」には注意。フォーを含め、バランスよく、適量をいただくようにしたい。

ベトナム料理ハーブ野菜をたくさん使っています。クセの強いハーブ薬味を効かせることで、食事の際、満足感を得ることができます。食べ過ぎを防ぐためにも、普段の食事にも取り入れたいですね」(徳永さん)

今回教えてもらったように、量や具材を工夫すれば、フォーライスヌードルを敬遠する必要はなさそうだ。薬味をうまく取り入れることで、満足感を増し、糖質の摂取量の調節につなげたいものだ。

なお、「フォーの具」として、フォーのおいしい食べ方を「教えて!goo」では紹介しているので、こちらも参考にしてほしい。

専門プロフィール:管理栄養士 徳永美香
ソフィプロモーション所属の管理栄養士。ソフィプロモーションは全1万店舗で「おいしい~食育」を広めている。公式Webサイト管理栄養士ブログ運営している。

教えて!goo スタッフOshiete Staff

フォーを食べるとき、ライスヌードルと中華麺、どっちがヘルシー?