こんにちは、八雲ふみねです。
今回ご紹介するのは、現在開中の『イマジネーションゲーム』。



八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.167



真紀子は大手ゼネコンで働く独身エリートキャリアウーマン。仕事一筋の日々を送る彼女だが、インターネット世界ではカリスマ的な人気を誇る“女神”として、別の顔を持っていた。

ある日、真紀子は公園で野宿しようとしている女性と出会う。彼女は、主婦池内。夫の留守中にこっそりと復讐を試みる“夫への復讐サイト”のカリスマブロガーだった。

男性に負けじと肩肘って生きてきた真紀子と、夫の稼ぎに頼って自立出来ずにいた。二人の女性の運命が、いま、動き出す…。

久本雅美×板野友美、異色のダブル主演で贈る新感覚ヒューマンサスペンス

キャリア経済も手に入れた独り身の女性と、若くして庭に入ったものの夫との関係に悩み、自分の将来を見失ってしまった専業主婦女性として正反対のを歩んできた2人が出会い数奇な運命を辿っていく様子をサスペンスフルに描いた『イマジネーションゲーム』。

Wヒロインのひとり、真紀子を演じるのは、久本雅美バラエティ番組での活躍は言わずもがな、舞台では女優としての才を遺憾なく発揮している彼女が、生誕60周年にして満を持しての映画演となりました。大人女性が持つ強さや内に秘めた弱さを、きめ細やかに体現しています。

もう一人のヒロイン役には板野友美。彼女にとって若妻役はキャリア初ながらも、自分の手で未来を切り開いていこうとする女性を好演。これまでの作品とは一味違った魅を発揮しています。

共演にはの夫役に田中幸太朗真紀子の部下・白石美子役に仙石みなみ、さらに東ちづる、水橋研二、YouTubeユニットカリスマブラザーズバラエティ豊かな顔ぶれ。

さらに“女神”を捜する刑事役の寺島進が、ガッチリと脇を固めています。

日々変化するネット社会。そんな時代だからこそ、生まれた映画。

本作で色濃く描かれているのは、インターネットの闇。SNSに書かれたヒントを頼りに女性下着を探す、真夜中のパンティ探し。旦那への憤を書き込むSNSサイト、だんなDEATH NOTE。その実態に迫った過すぎる内容に驚愕の連続ですが、さらに衝撃なのはそういったサイト実在するという事実

ごく“普通に”生活している身近な人が、SNS世界ではまったく別の人格の持ちで、こっそりと旦那さんや恋人に復讐しているとしたら…。考えただけでホラーですよね。

しかしながら匿名性を生かしたネット社会特有のカルチャーを通じて本作が問いかけているのは、現代女性の生き方。ある意味真紀子もも世間からめられる女性像を“演じて”いて、一見幸せそうに見えても、心にはぽっかりいている。

SNSを介して隙間を埋めようとする彼女たちの姿は、多かれ少なれ、現代人ならもが直面し得る“社会歪み”を徴しているのかもしれません。

自分らしく生きるとは、そして本当の幸せとは?

不器用でもがきながらも自分自身と向き合おうとしている女性たちの生き方は、きっとあなたの心にもくことでしょう。

サービス精神たっぷり!劇場を笑いに包みながらも隠しきれない、久本雅美の“女優魂”とは。

本作の初日舞台挨拶には、久本雅美板野友美、仙みなみ泰介監督が登壇。
八雲ふみねが会を務めました。

初回の上映をお客様と一緒にご覧になっていた久本雅美さん。劇中では真紀子がネットで『ババア!』と中傷されるシーンがあるのですが、「客席が静まり返ってしまって…。いかんせんババアですから皆さん納得したんでしょうね。でも深く傷ついてしまいました」と話し、場内大爆笑

でも実際の久本さんは、還を迎えたとは思えない若々しさ。「大きなスクリーンに自分の姿が映るのは嬉しい限り」と、初演作の開初日を心から喜んでいるご様子でした。

一方、W演の板野友美さんは「女性幸せについて何らかの問いかけをしているので、皆さんそれぞれの答えを探してもらいたいです」とり、体当たりで演じた役への並々ならぬ思い入れが垣間見えました。

そして、撮影現場での久本さんの様子を話して下さったのが仙みなみさん。「撮影直前までは、いつもの明るくて優しい久本さん。でもカメラが回ると恐〜いに変貌するんです」という言葉に、「女優魂見せちゃった?!」とおどける久本さん

3人の女優さんと監督、和やかなトークの影に女優久本雅美のさり気ない心遣いを感じずにはいられない、ステキな舞台挨拶でした。

<作品情報>

マジネーションゲーム
2018年7月28日からシネ・リーブ池袋ほか全ロードショー
監督・脚本・編集:泰介
企画プロデュース / 音楽菅野祐悟
出演:久本雅美板野友美田中幸太朗仙石みなみ鷲尾修斗、長州小力、ヨッピー、カリスマブラザーズ水橋研二、東ちづる、小沢仁志寺島進 ほか
©「イマジネーションゲーム製作委員会
公式サイト http://imaginationgame.jp/

八雲ふみね fumine yakumo

大阪市出身。映画コメンテーターエッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に会者としてもおなじみ。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com