うどんの味付けなど、東日本と西日本の食文化の違いについてはたびたび話題になりますが、パンメーカー大手の山崎製パン東京都千代田区)によると、同社が製造するパンの好みにも、東日本と西日本で違いがあるそうです。一体どんな違いなのでしょうか。同社に取材しました。

西日本では、中身が見えるパンが人気

 同社によると、東日本と西日本では、パンに具材を挟む際の切り方の好みが違うといいます。パンの側面に切り込みを入れる「腹割り」の商品は東日本、パンの上部に縦に切り込みを入れる「背割り」は西日本でよく売れるそうです。「腹割り」「背割り」の境界線は、静岡県浜松市付近にあるとされています。

ジャムマーガリン」「つぶあんマーガリン」などで有名な「コッペパンシリーズ。同社によると、こちらは「腹割り」で製造しており、東日本での売り上げが7割を占めます。一見しただけでは具材が見えませんが、口にした時には“重層的”な味わいが楽しめます。見た目は地味ですが、1986年発売の「コッペパン」(ジャムマーガリン)は30年以上人気が続くロングセラー商品で、2017年の総出荷数は6000万個に上ります。

 一方、「背割り」で製造している「ロールパンシリーズは、西日本で人気が高い商品です。パンの中身が見えることで食欲がそそられるのが人気の要因の一つだそうです。2017年の総出荷数は3400万個で、西日本での売り上げが6割を占めます。

「ロールパンシリーズは地域限定商品が充実しているのも特徴で、マーガリンの塩気を強調した「ソフトフレッシュ」は関西地区限定、ミルクコーヒー味のクリームを詰めた「ミルクコーヒーサンド」は中国地方限定、バナナクリームあんずジャムを加えた「バナナクリームサンド」は岡山県以西のみの販売です。

 8月は旅行や帰省の機会が増えますが、スーパーコンビニのパン売り場で「ご当地パン」を探してみるのも面白いかもしれません。

報道チーム

山崎製パンの「コッペパン」の断面。東日本で特に人気がある