清水エスパルス 鹿島に善戦したことで「戦い方」に自信

プラス材料
 前節・鹿島戦ではリーグ再開後の初を喫したが、内容的にも強クラブに対してやりたい形で試合を進めることができ、シュートポストに2回当たるなど決定機の数でも上回った。守備でも、失点シーン以外で鹿島に決定機が訪れたのは清水側の不用意なミスによる1回だけで、「選手たちは自信を失っていない」とヤン・ヨンソン監督。自分たちの「戦い方は間違っていない」(兵)という信念はより強くなっている。

 けがで離脱していたクリスランも復帰して、6日の練習試合では90分間フル出場。得点はなかったが惜しい場面もあった。またそれ以上に2トップドウグラス北川航也のコンディションが良く、カウンター攻撃では少人数で点を取るもある。良い形で川崎からボールを奪うことができれば、ゴールを奪える可性は広がってくる。

マイナス材料
 前節・鹿島戦では、後半アディショナルタイムセットプレーから失点(再開後初めて)して0-1で敗退。勝負強さという面では、まだ鹿島に及ばなかった。昨年の最終節に大逆転で初のリーグ制覇を成し遂げた川崎も、ノンタイトル時代よりも格段に試合巧者になっているはず。そこは清水にとって不利な要素となるだろう。決定という面も、清水アタリの日とハズレの日の差が大きく、それも予想しづらい要素のひとつだ。

 また、清水は4-4-2のコンパクトな守備ブロックを作って手堅く守るのが持ち味だが、川崎はそのブロックを崩すことに内でもっとも長けているチーム。流動的な動きやコンビネーションスルーパスなどで守備組織に揺さぶりをかけてくる相手をいかに食い止めるかという部分は、不安要素であると同時に楽しみな部分でもある。

文:totoONE編集部

川崎フロンターレ 酷暑のなかでの戦いにセットプレーも生かしたい

プラス材料
 リーグ前節は勝と言える試合運びで、横浜FMとの“神奈川ダービー”を制した。特筆すべきは、得点シーンだろう。ボールを保持しながら、選手が個々の判断で距離感を変えながら、流動的なポジショニングを取り、タイミングを見計らった新人・守田英正が攻撃のスイッチを入れるスルーパスを配給。その間には、長昭博が縦のスプリントをかけて抜け出しており、相手守備を置き去り。そしてフィニッシャーである小林が仕留める、璧な崩しを見せた。後半の追加点も、細かいパスワークから、テンポアップを行って攻略した。

 清水も4バックを敷いている相手。前節同様に、丁寧にボールを動かすことで、組織的な守備ブロックの隙間を見つけ出して攻略といきたい。チームとしての崩しのイメージを共有し、したたかな試合運びで連勝をす。

マイナス材料
 前節は、屋紳太郎谷口悟のセンターバックコンビによる最終ライン完封。今節も最終ラインの顔ぶれは変わらず、左SBは登里享が務める見込みだ。清水戦で気をつけるべきは、サイド攻撃とクロス対応になる。サイドの攻防で導権を与えないこと、そしてゴール前ではドウグラスとのエアバトルで後手を踏まないように、コンパクトな形で対応したい。

 攻撃面ではセットプレーからの得点が湿りがちなのは、気になるところ。さかのぼると、第15節・清水戦で中村憲剛が直接FKを決めて以来、セットプレーでの得点が生まれていない。場の戦いで試合を優位に進めるためにも、セットプレーも得点にしていきたいところだ。敵地だが勝利で勝ち点3を積み重ねたい。

文:いしかわごう

川崎の左SBには登里享平が起用される見込み。サイドをめぐる攻防戦の鍵を握る [写真]=J.LEAGUE