前田敦子演、黒沢監督の最新作「のおわり、世界のはじまり」が撮影された中央アジアのウズベキスタン。かつてシルクロードの中継地として繁栄し、旧ソ連崩壊直後の1991年独立した共和です。映画.com編集部が首都タシケントの特色ある2つの映画館を訪れました!

【フォトギャラリー】ウズベキスタンの映画館、その他の写真

成田からの直行便で約9時間で到着する、東京からおよそ6000キロ離れた首都タシケントシルクロードの要所ということで、アジアヨーロッパが交じり合った様々な文化と、旧ソ連時代の建造物や習慣が共にあるで、日本とは全く違う異情緒あふれる体験ができます。

そんなタシケント映画館は、ハリウッド映画を中心に上映する日本で言うところのシネコンと、映画を上映する映画館の2種類があります。はじめに訪問したのは、Premier Hall Cinemaというシネコン日本と同様にタシケントシネコンの多くも、商業施設に併設されていますが、ここは、ナイトクラブとレストランが入ったビルの隣にある、それほど規模の大きくない劇場です。

取材当時は日本開前の「ハン・ソロ スター・ウォーズストーリー」「デッドプール2」「モンスターホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!」などが上映中で、タイトルは全てキリル文字で書かれているため、ポスター写真がないと何の作品かまったくわかりません。この劇場は作品や時間帯で料が異なるシステム。午前中が最も安く、時間が進むにつれ、次第に値段が上がります。筆者は「ハン・ソロ」のの上映を選択。最も高い時間帯ですが、料34000スム、約500円で「ハン・ソロ3D日本よりく見られるなんて!と、お得感とともにますます期待が膨らみます。

施設内は、日本シネコンとほとんど変わりません。宗教上の理由で、人々はあまりを飲まないお柄なので、ポップコーンソフトリンクはありますが、アルコールの販売はなし。あとはマーベルをはじめとしたグッズ販売所がありました。この日は、席数70席ほどのRealD社スクリーンでの上映。土曜ということもあり、若いカップルを中心に、開場してすぐに7割ほどが埋まります。

一足く見た「ハン・ソロ」は、ロシア語吹き替えにウズベク字幕という高難易度上映! しかしセリフがまったくわからない分、俳優の演技やセットの造形など、映像表現にじっくりとを凝らすことができ、これまでのシリーズとのつながりも確認しながら楽しめました。

そして、翌日訪れたのが、営のアリシェル・ナボイ記念映画館 Cinema Palaceという劇場。ウズベキスタンでは、地下鉄をはじめ営の施設には警察官がおり、入り口で手荷物検められることも。そして、彼ら公務員の撮影はNGです。ここではにウズベキスタンで制作された作品を上映するほか、昨年は日本大使館とウズベキスタン映画局の共催による日本映画祭が行われるなど、際的なイベントも行われる施設です。

清掃が行き届き、とても広々した館内はまさに的な施設という雰囲気。スクリーンのほかに、演劇音楽演用のホールも併設されています。レトロデザインの売店や、子供向けの遊戯場に心が和みます。この日は、ウズベキスタン映画4作品が上映されていました。料は一12000スム(170円)。シネコン海外作品よりもかなり割安です。同行してくれたコーディネーターの話では、ウズベキスタン人は映画が大好きで、特に若者には、ラブストーリーが人気なのだとか。これは日本と変わりませんね。

滞在時間の都合で、残念ながらウズベク映画の鑑賞はできなかったのですが、劇場内にはソ連時代から映画界を支えた名監督俳優を称える写真や当時をばせる絵画、実際に使われていた映写機、そして日本では見たことのないような機材が展示され、ウズベキスタンでは古くから映画が文化、産業としてされていることがわかります。そして、筆者が気になったのが4Dならぬ5Dと書かれた部屋。この施設は映画館だけでなく、遊園地にも存在していたので、きっと日本では味わえないようなアトラクション体験ができるに違いありません。

市民の台所の巨大バザール、日本人が作った劇場、素材の持ち味を生かすウズベク料理

ここからは、タシケント観光情報を。市民の台所である最大の市場「チョルスー・バザール」では、美しいドームを持つ建物内に、新鮮な生鮮食品が所狭しと並べられています。日本ではなかなかおにかかれない、や干しヨーグルトなどしい食材も。ドーム外には、ウズベク人の食でもある窯焼きのパンを売る店、日用雑貨や衣料品、みやげ物店、DVDなどを扱う店舗もあり、的に応じたショッピングが楽しめます。

タシケント観光で外せないのが、第2次大戦後に日本兵捕虜が建設に関わったナボイ劇場。伝統的なロシア式のオペラハウス建築の館内の6つの部屋には、それぞれウズベキスタン内の地方ごとに異なる文様を彫刻したレリーフが施されています。遠く離れた地で見る、繊細な日本人の手仕事の当たりにすると、様々な思いを馳せずにはいられません。「のおわり、世界のはじまり」でも、前田敦子さんの重要なシーンが撮影されたのだとか。

グルメは、羊肉にんじんなどの野菜を油で調理した、ピラフの原とも言えるチャーハンのような料理プロフ」。パスタうどんを思わせる、トマトソース麺料理ラグマン」、焼き「シャシリク」などが代表的なウズベク料理。どれも素材の持ち味を生かした優しい味付けなので、日本人の口にも合います。また、現地の人にはサワークリームのようなさわやかな味わいの製品をサラダ前菜に合わせて食べるのが好まれています。内にはハンバーガー店やカフェも多数あり、カザフスタン料理ロシア料理など近隣諸の名物が食べられるレストランや、寿司を扱う和食店も人気です。

ウズベキスタンの「ハン・ソロ」のポスター