週末ラーメンハンターこと九州ウォーカー編集部のタサーキです。前回の記事ではご紹介しきれなかったお店と、最近オープンした新店から新たに5店をピックアップ。いずれも、勢いが止まらない福岡の”非豚骨”系ラーメンブームを牽引する実店ばかり。福岡に来たらどれかに行けば正解。福岡で“あえて”豚骨ラーメンを食べない理由が分かる至極の一杯が必ず見つかるはず。

【写真を見る】中華そば ふくちゃん / 中華そば(650円、半熟煮卵のせ+100円)。薄口醤油ベース。老若男女食べやすい優しい味わい

福岡醤油ラーメンも旨い! を納得させる店「中華そば ふくちゃん」

2018年2月福岡市清川の裏通りにオープンした「中華そば ふくちゃん」(福岡市中央区清川)。店福田秀雄さん(称:ふくちゃん)が、かつて院六つにあった伯父の店「中華そば 信兵衛」(2000年閉店)の一杯を復活させた。

動物系×魚介ダシを別で取り、提供直前に合わせるWスープが身上。化学調味料は使用せず“天然ダシのあと引く旨味”“を重視。動物系と魚介ダシそれぞれがしすぎず絶妙に染む割合でブレンドする。

麺は吉の老舗製麺所「洋行」の中細縮れ麺を使い、柔らかい穂先メンマ、注文後にスライスするロースチャーシューなど具材にもこだわり抜くラーメンは、中華そば(薄口醤油ベース)、支那そば(濃口醤油ベース)の2種。上品繊細な味の違いを楽しんでほしい。

中華そば ふくちゃん]福岡県福岡市中央区清川2-1-34 / 092-775-9025 / 11:00〜15:00(LO14:30)、18:0023:00(LO22:30)、土曜〜翌1:00(24:30)、日曜のみ営業 / 月曜

スープがスゴイ!正統派醬油ラーメン中華そば 寿限無

カウンター6席の店で、割烹着姿のラーメン職人正統派醤油を出す「中華そば 寿限無(じゅげむ)」(福岡市中央区高砂)。屋号は店落語きなことに由来しており、BGMには落語が流れているユニークな店だ。

埼玉出身の店千葉 さんは、脱サラ後にラーメン店を志し、「博多一幸舎」に入店。系列店「麺屋 慶史」の店長時代には、さまざまな創作麺作りも任され、豚骨ラーメン以外のジャンルを研究。そのなかで、最も自信のある醤油ラーメン1本で勝負するために独立を決めた。

スープガラ豚骨野菜、節を合わせた一本炊き。マルエ醤油タレで程よい甘さ、シイタケ粉で旨味プラスする。麺は店の修業先「博多一幸舎」の自社製麺所に特注している。おすすめの一杯は「醤油らーめん」(750円)。系清湯スープに合わせるのは、濃い口でも、甘すぎない福岡マルエ醤油と脂のバランスがいいバラチャーシューもおいしい。

中華そば 寿限無福岡県福岡市中央区高砂1-18-1 / 092-791-9685 / 11:3015:0018:0021:00(LO)、日曜11:3016:00(LO) / 月曜、第2日曜休み / 6席(カウンターのみ)

■ 香りが際立つタイミングで生醤油イン!“淡麗”中華そば「かなで」

福岡県春日にある「かなで食堂」のセカンドブランドとしてオープン本店は“濃厚”豚骨だが、「中華そば かなで」(福岡市博多区東恵)は、中華そばやそばで勝負する。

中華そばのポイントとなるのは、出雲井上醤油店の井上古式じょうゆ。「火を入れていない生醤油の香りがお客さんのの前で開くように」と話す店松尾さんは、丼に醤油の他、仕上げにこの生醤油を後がけすることで、より香りの立つ一杯に仕上げている。

定番の「中華そば」(650円)は、煮干しサバカツオ節など物を使った醤油ダレが、ガラスープの旨味を増幅。低温調理のレアチャーシューがのる。また、全粒粉の自製麺や低温調理のレアチャーシューをいちく取り入れて、ローストマトを入れた「そば」(670円)など、新味を続々と開発。毎週木曜のみ「白湯そばまつ尾」として営業する“二毛作ラーメン”(11:00~16:00、売切れ次第終了)スタイルユニークだ。

中華そば かなで]福岡県福岡市博多区東恵2-8-23 / 092-441-1886 / 11:00~22:30(LO22:00)、火曜は「白湯まつ尾」として~16:00営業 / 休みなし / 20席(カウンター8、テーブル12) / 地下鉄東比恵駅より徒歩3分

■ 3種のチャーシューがのり1杯600円! 福岡“トリニボ”最前線「KOMUGI」

2018年2月オープンした「KOMUGI(コムギ)」(福岡市城南別府)は、その名の通り小麦にこだわる自製麺を使用。×煮干しの「トリニボ」と「マゼソバ」の2本柱を掲げ、コアラーメンファンの間でもその旨さが評判になっている。コスパも優秀な同店で最新のトリニボラーメンを押さえておこう。

スープガラ煮干しダブルで、双方がしすぎず上品に合わさるようブレンド。煮干しのエグミもなく、旨味が引き立つ優しい味のスープが体にスッ〜と染み渡る。麺は、前身店から自製に取り組み、ラー麦などさまざまな小麦を試してきたが、現在熊本産小麦「南のめぐみK」を使用している。また、3種のチャーシューがのるトリニボは、1杯600円という価格もうれしい。バラチャーシューロースチャーシュー醤油ダレで濃厚に、トリハムブラックペッパーでさっぱり仕上げ、全てバーナーりを入れる。

KOMUGI]福岡県福岡市城南別府5-24-1 / 11:00〜15:0018:0021:00 ※売切れ次第終了 / 不定休

■ あっさりなのに深い極上スープ直球魚介ラーメン佐渡友」

子供から大人まで安心して食べられる味」を追求し、化学調味料を一切使わないラーメン提供する「佐渡友(さどとも)」(福岡市東区)。店豚骨ラーメンのお店でラーメン作りを経験。その後、体に良いラーメンを作ろうと、福岡市中華そばの老舗で3年修業し、理想のラーメンにたどり着いたという。

基本は約5種の野菜ガラ、そしてカツオ昆布で取った和ダシを合わせたダブルスープ。もちもちの自製麺とよく絡む。サバカツオが入った醤油ダレ、仕上げにかけるカツオ油と、魚介フル活用した「醤油らー麺 魚介ガツン!!」(700円)が人気だ。

ほかにも、あっさりとした「醤油らー麺」(600円)、の背油と香味油を使った「醤油らー麺 こってり!」(680円)がある。それぞれ味わいが異なるので、自分好みの一杯を見つけよう。

[麺や 佐渡友]福岡県福岡市東区6-13-38 / 092-410-3542 / 11:00~15:0017:0020:00(LO 19:30)※売切れ次第終了 / 不定休 / 28席(カウンター4、テーブル24)(九州ウォーカー九州ウォーカー編集部)

KOMUGI / トリニボ(600円)。鶏と煮干しの中華そば。トリハム、豚バラ、豚肩ロースと3枚のチャーシューがのる